5月22日(日) 2011 J2リーグ戦 第13節
鳥取 1 - 1 水戸 (16:03/とりスタ/2,659人)
得点者:8' 実信憲明(鳥取)、45' 常盤聡(水戸)
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今季ホームでの2試合で無得点に終わっていた鳥取と、アウェイでの2試合で2敗を喫していた水戸。迎えた3試合目で、それぞれの第一目標の結果を残すことはできたものの、それ以上をつかむことはできず、勝点1を分け合った。
好スタートを切ったのは鳥取だった。立ち上がりからボール支配率で上回り、右サイドバックの丁東浩が敵陣深くまで攻め上がってチャンスを作る。8分には、同様の展開でペナルティーエリア内にドリブルで侵入した丁東浩のセンタリングを、ニアサイドに飛び込んだ実信憲明が押し込み、先制点を奪った。
待望のホーム初ゴール。しかもそれを、前身のSC鳥取時代の03年から所属しているチーム最古参、「ミスター・ガイナーレ」実信が決めたことで、とりぎんバードスタジアムは一気にヒートアップした。実信の他に梅田直哉、小井手翔太もエリア内に詰めていたプレーは、より多くの選手がゴール前でシュートを狙える位置に入っていくという、最近の練習で強調して取り組んでいたことが実ったものでもあり、主導権を握るには、これ以上ないゴールとなるかに思われた。
しかし、流れはそのまま鳥取には傾かず、徐々に水戸が盛り返していく。落ち着きを取り戻した後は、柱谷哲二監督が試合後に明かした「最終ラインから中盤にかけて、少し時間を作るようなポゼッションをしながら、うちの左サイドを基点に攻める。島田(祐輝)を使って、相手の右サイドを崩したかった」というプランに沿って鳥取ゴールに迫った。カウンターで2点目を奪われるピンチをしのぐと、前半終了間際、小澤司が左サイドに送ったロングパスを、スペースに流れた岡本達也が折り返し、DFの背後から飛び込んだ常盤聡が蹴り込む。狙い通りに鳥取の右サイドを崩し、良い時間帯に追い付いた。
水戸は中断明け以降、前半の出来の悪さが大きな課題だった。「難しい状況から、ゆっくり自分たちのリズムにしていったのは、今までなかったこと。前半で立ち直れて、しかも終わりに点が取れたのは良かった」と本間幸司が振り返ったように、その前半に、しかも4試合ぶりの得点で追い付いたことが、逆にこれまで相手を圧倒してきた後半に、より大きな勢いをもたらすことになる。村田翔を中心に中盤からパスを散らし、後方からの攻め上がりも活発になって主導権を握った。
鳥取にとって、この苦境は想定されていたものでもあった。この日は課題である得点力不足の解消を目指し、中断明けから採用していた4‐3‐3に代わり、2トップの一角に今季初先発のハメドを置く4‐4‐2でスタート。ハメドの守備力への不安は承知の上だったが、やはり事前の紅白戦では、控え組の2人のボランチにうまくプレッシャーがかからないなど、守備のバランスが乱れていた。水戸の村田と西岡謙太に簡単に前を向かれ、フリーで長短のパスを送り込まれる展開は、まさに危惧していたことが現実になった格好。松田岳夫監督は後半途中に、選手交代とともに4‐3‐3に戻して挽回を図ったが、流れは変わらなかった。
しかし、水戸もチャンスは多く作ったものの、追加点を奪うことはできず、そのまま1−1で引き分け。勝てるチャンスは十分にあったが、柱谷監督は「シュートの精度を上げていかなければいけない。練習することはたくさんあるな、と感じた」と振り返りつつも、「最低、勝点1は持ち帰ろうという目標は達成できた。一歩前進したと思う」と収穫を口にした。メンバーが大きく若返って成長途上のチームだけに、すべてではないにせよ、悪い流れを断ち切ったことは、今後の巻き返しへのきっかけの一つとなるかもしれない。
鳥取も、ようやくホーム初得点を挙げて一歩を踏み出したが、これまで挙げた2勝がいずれも、先制点を奪った上で相手を完封していることを思えば、前述のような守備の乱れから追い付かれての引き分けは、新たな課題を突きつけられた結果と言える。連動している攻撃と守備のバランスを、どのように取っていくのか。松田監督はかねてから、システムや選手起用など、いろいろな可能性を探っていくと語っており、チーム力アップへの試行錯誤は、もうしばらく続くことになりそうだ。
以上
2011.05.23 Reported by 石倉利英
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