5月22日(日) 2011 J2リーグ戦 第13節
大分 0 - 0 東京V (13:04/大銀ド/7,817人)
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序盤の決定機が試合を膠着させた。開始2分、東京Vは菊岡拓朗の直接狙ったFKがポストに直撃。一方の大分は、6分に西弘則が得意の細かいステップからのドリブルで右サイドを突破し、折り返しを前田俊介が狙うがGKに阻まれる。互いにあわやという場面をひとつずつ作ったが、攻撃の手応えより守備の不安を感じたようだ。両者、最終ラインを中心とする粘り強い守備で容易にフィニッシュを許さないようになる。
「守備は安定している。特に中盤はセカンドボールへの意識を強く持っていたし、それほど相手に決定機を与えなかったので安心してゴールを守れた」と大分の清水圭介が語れば、「無失点に抑えたし守備陣は安定している」と東京Vの土屋征夫も同じ言葉を発した。
均衡が保たれた試合はいつしか、攻守の切り替えの隙を突き合うカウンターの応酬となっていった。
大分にとって東京V戦のひとつの焦点が、平繁龍一をいかに抑えるかだった。前節にハットトリックを記録したストライカーの一撃を警戒していた。「(ボールのない)オフのポジショニングが良く、点て合わせることができる選手。パスの出し手を含めて注意をしていた」(田坂和昭監督)。平繁にはスペースを与えず、ボールを受けても前を向かせなかった。後半に入ると彼にボールが入らなくなり、中盤に下がってパスを受けようとする場面が目立つようになる。最大のピチンチとなったPKでは、「平繁とはU−18代表で一緒に練習していたし、癖もわかっていたので絶対止めてやると思って臨んだ」と清水が右手一本で阻止した。
これで大分は2試合連続無失点。開幕から不安定だった守備が、ここに来て安定し、ようやく戦うための土台が築けてきた感じがある。一方で、攻撃面は個による突破は見られたが、怖さが感じられなかった。残り10分弱で数的有利になったにも関わらず「あたふたしたり、迷ったりしていた」(田坂監督)と、チームとしての未熟さを露呈してしまった。18歳でリーグ戦初先発出場した幸野志有人が「今後は経験を積んでステップアップしていきたい。どんな状況でも自分のプレーをしっかりやり、よさを出せるようになりたい」と語ったように、チーム始動時に平均年齢22.3歳だったチームは経験が必要となる。一気に解消できる問題でないだけに、時間をかけて成熟するしかなさそうだ。
3連勝を逃した東京Vは、「終盤は間延びしてカウンターの打ち合いになった。チームとしての狙いではないので、今後も焦らずにやっていく」と語った土屋の言葉には、本来の姿とは違ういったん引いて守るという臨機応変の姿勢が伺えた。ポジティブな選択ではなかったはずだが、こちらも若手が多く、経験を積むという点では、試合運びを盤石にするうえでいい経験になったはずだ。
出し切った感の少ない内容だったが、若いチームの両者にとって勝点1以上に数値で表れにくい経験値をアップできたのではないかと思う。
以上
2011.05.23 Reported by 柚野真也
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