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【J2:第13節 栃木 vs 愛媛】レポート:拙攻を重ね、我慢比べに負けた栃木は今季初の連敗。愛媛は5試合ぶりの勝利。(11.05.23)

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5月22日(日) 2011 J2リーグ戦 第13節
栃木 1 - 2 愛媛 (13:03/栃木グ/3,140人)
得点者:12' 那須川将大(栃木)、53' 齋藤学(愛媛)、90' 吉弘充志(愛媛)
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13対11。もちろん、スコアではない。後半の栃木と愛媛のシュート数だ。互いに2点目を目指した45分間の激しい攻防は、最終的に愛媛に軍配があがった。「攻撃の時にとどめを刺す作業の中で甘さが出た」(松田浩監督)ことで、栃木は今季初の連敗を喫し、ホームの連勝は3でストップした。

栃木戦に向けてバッサリと髪を切り落とした関根永悟は、人懐っこい笑顔を浮かべながら言った。
「失点後に点を取られず、ミスが多くても耐えられたのは大きかった」
栃木側の視点に立てば開始12分にラッキーな形で得た那須川将大の先制点後、愛媛を攻め崩せなかったことが後々まで響いたといえる。愛媛は本来の4−4−2ではなく、4−3−3でスタート。バルバリッチ監督がバイオリズムの低下したチームを蘇生させるために、また怪我人の影響により採用したシステムは急造の色合いが濃く、前半は全く機能しなかった。自分達のやり方を模索しながら戦っていた愛媛はミスが多発し、栃木には付け入る隙が十分にあった。しかし、全員が攻守交代の際に同じ絵を描けなかったことで拙攻を重ねるしかなかった。

失点を最小限に止めた愛媛は53分、エースの齋藤学が輝きを放つ。「自分のスピードで縦に入れたし、シュートはイメージ通りだった」と、“愛媛のメッシ”の異名通りにドリブルから鮮やかなループシュート。同点に追い付いたことで息を吹き返した愛媛に対し、劣勢の時間帯を耐え忍んだ栃木は、ショートカウンターからリカルド・ロボに何度も好機が巡ってくるが決められず。FWの位置にDFの大久保裕樹を投入して勝負に打って出たが、最後はCKの流れから吉弘充志にプロ初ゴールを決められ、今季初の逆転負けを食らった。

予想に反して殴り合いの展開になってもGK川北裕介を中心にピンチを凌ぎ切った愛媛。我慢比べに負けなかったことが勝因に挙がり、「選手達の闘争心を称賛する」とバルバリッチ監督。付け焼き刃の4−3−3は大幅な改善が必要で、「ボールを持たないと何もできないが、逆にボールを持っていれば色々なチャンスができるということを、皆強く意識して修正していきたい」(バルバリッチ監督)。反省点は多々あるが、4試合勝利から遠ざかっていたチームが欲していたのは内容ではなく結果。決勝弾の吉弘は言う。「チームが5試合ぶりに勝てたのは大きい。この勢いのまま、ホームで勝ちたい」。次節、岐阜を相手に今季2度目の連勝を狙う。

岡山戦から続いていた試合内容の悪さは修正されたものの、今回は結果が付いてこなかった栃木。昇格に向けて連敗は痛いが、「失点後にズルズル相手のペースにならずに、もう1回自分達のペースに持っていけた。あとはゴールを決めるだけというチャンスを作れたのは悪くない材料だった」と大和田真史。セットプレーからのゴールが際立つ一方で、流れの中からのゴールに加え、エースのロボにもゴールが生まれていないのは気掛かりだが、フィニッシュまでの形は前節の大分戦よりも作れていた。ポジティブな要素に目を向けながら修正点を見つめ直し、次節から反撃の狼煙をあげたい。

前節からハングリーさを注入するためにスタメンを入れ替えた松田監督だが、「もっと選手を代えなければいけなかった」と、自身のメンバー選考を敗因のひとつに挙げた。試合に出られることを心の底から望み、勝利に飢えたぎらついた目をしている、同じ方向を向いて戦える11人が、徳島戦では揃うことを願う。ひた向きに、貪欲に、勝利を追求する集団でなければ戦えない。

以上

2011.05.23 Reported by 大塚秀毅
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