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【J2:第12節 千葉 vs 岡山】レポート:後半アディショナルタイムの劇的な決勝ゴールで3連勝した千葉が首位に浮上。粘り強さを見せていた岡山は最後の守備で勝点1を逃す。(11.05.16)

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5月15日(日) 2011 J2リーグ戦 第12節
千葉 2 - 1 岡山 (16:03/フクアリ/10,330人)
得点者:3' チアゴ(岡山)、36' 深井正樹(千葉)、90'+2 竹内彬(千葉)
スカパー!再放送 Ch182 5/17(火)深00:00〜
totoリーグ
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戦前から勝敗を分けるカギはセットプレーと思われた一戦は、岡山の先制点がセットプレーならば、千葉の決勝点もセットプレーだった。そして、千葉は前節、岡山は直近の2試合で後半のアディショナルタイムにゴールを奪ってきたが、今節の後半のアディショナルタイムにゴールを奪ったのは千葉。千葉がJリーグの『誕生日』を3連勝で祝った。

試合はいきなり動いた。3分、岡山が得たFKのキッカーはもちろんDFストヤノフ。蹴ったボールはピタリとFWチアゴの頭に合い、岡山が今季の公式戦で初めて先制点を奪った。ストヤノフからチアゴという岡山のセットプレーの形を千葉はよく分かっていたはず。だが、その場面でチアゴの前にいたDFマーク・ミリガンと後ろにいたMF米倉恒貴はヘディングで競り合ったが、千葉の2選手はチアゴの高さとうまさを抑えられなかった。
試合後、選手たちが反省したように「試合の入り方が悪かった」千葉は、失点に奮起して反撃を仕掛けた。岡山が前線から最終ラインまでコンパクトにし、千葉のボールホルダーにプレスをかける中でゴールを狙うが、ラストパスやシュートは精度を欠き、岡山守備陣に阻まれる。だが、35分、MF伊藤大介のCKをニアサイドでFWオーロイが頭で触り、岡山の選手が大きくクリアできなかったボールを拾った米倉がシュート。これは右のゴールポストに当たり、こぼれ球をストヤノフがクリアするが、ボールは千葉のMF太田圭輔の元へ。太田のシュートのゴールインを阻止しようとしたストヤノフは手を使ってしまって退場処分。PKをFW深井正樹が右隅に流し込むように決めて、千葉が同点にした。

数的優位に立った千葉は、後半だけで15本のシュートという怒涛の攻めを見せた。だが、俊敏な反応を見せる真子秀徳の連続ファインセーブもある一方で、慌てたように真子の正面に打ったシュートも多かった。岡山が粘り強く守っていたとはいえ、ボールを支配して攻めこめていただけに、急いで真っ正直な直球のようなシュートではなく、もう少し余裕を持って機転を利かせた変化球のようなシュートが打てればと思うのは欲張りだろうか。
流れの中からも、DFマーク・ミリガンのロングスローからも千葉のゴールが生まれないまま、時間が過ぎていく。一方、千葉の猛攻に耐え、必死にしのぐ時間が長い中で、岡山は千葉の隙を突いてカウンター攻撃を仕掛けるが、シュートミスや千葉のGK岡本昌弘の好セーブでゴールが生まれない。勝ち越しを願う千葉サポーターの声援が大きくなる中で表示されたアディショナルタイムは4分。そして90+2分、伊藤のCKのボールに飛び込むようにして頭で合わせたのは千葉のDF竹内彬だった。ボールはワンバウンドしてゴールネットを揺らし、竹内のプロ初ゴールが千葉を勝利に導くゴールとなった。

ストヤノフの退場が岡山の攻守に与えたダメージは大きかった。だが、「オーロイが競ったあとのボールの対応を意識した」(真子)岡山は25本ものシュートを浴びたものの、流れの中からの千葉の得点は許さなかった。それだけに千葉に最後のCKを与えた守備、そして竹内のヘディングシュートを阻止できなかった守備で勝点1を逃したのが悔やまれる。
これまでセットプレーでの失点は多いが得点は少なかった千葉は、今季はセットプレーで強さを発揮。プレースキッカーとボールに合わせる選手のうまさもあり、チームの成長といえる。だが、流れの中から多くの決定機を作っても得点できなければ、勝敗は紙一重の差の戦いが続いてしまう。首位の座を安泰にするには「もっと工夫が必要」(深井)だ。

以上

2011.05.16 Reported by 赤沼圭子
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