5月14日(土)J2 第12節 愛媛 vs 徳島(14:00KICK OFF/ニンスタ)
スカパー!生中継 Ch178 後01:50〜
☆totoリーグ
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徳島は非常にいい状態で今節の四国ダービーへ臨むと言っていいだろう。前々節の大分戦こそ終了間際の失点で「負けに等しい引き分け」(美濃部直彦監督)に終わったものの、チームはその後の3日間で課題を確実にリカバー。迎えた前節、コンパクトな守備と前への積極性に富んだ攻撃を復活させて京都を降し、自分たちの方向性に対する自信をしっかり深めたのだから。
さらにそのような高い評価に値する戦いの中でも、目に見えてスムーズさを増した選手たちの連動は特筆すべきものであったと言える。守備においては佐藤晃大らFW陣のチェイシングに対して全員が呼応。左右へのスライドと前後のアップダウンを細かく繰り返して京都のパス回しに応対していたし、またそこでボールを奪い攻撃へと転じれば個々が素早い切り替えで的確なポジションへ。味方ボールホルダーの選択肢を広げる効果的な位置取りを全員が見せて、多くの場面で数的優位を形成していた。
となれば、徳島としてはそうした連動をこの特別な一戦にも大きな武器として持ち込みたい。特に柿谷曜一朗、西嶋弘之、衛藤裕らが左サイドで頻繁に見せていた追い越す動きはぜひ継続させたいところだ。なぜならその動きは前節何度も効力を発揮。実際京都の守備網を破る有効性を見せ、最終的には決勝点にまで結び付いたのである。それを考えると今節もその追い越す動きはきっとチームの攻撃にリズムを生み出すはず。そしてそこに修正した守備や成長したメンタルを合わせられたなら、徳島は望む結果を手にできるだけの安定した戦いが出来るであろう。
しかし不安要素がないわけではない。仕掛けてくる個への対処という部分についてはまだ十分と言えないのが現実で、事実前節もその部分にだけは修正力を見せ切れなかった。高い集中と絶妙の距離感で強固なブロックを築き京都の組織的崩しには対応しながら、久保裕也やドゥトラが見せる個のチカラには何度か翻弄されてしまったのである。幸い三木隆司が抜群のカバーを披露したことで大事には至らなかったが、それでもそこがひとつのウィークポイントとしてハッキリ浮かび上がっていたことは否めない。
それだけに今節こそその部分を改善しなくては。前節対戦した湘南の反町康治監督に「最後は愛媛のメッシにやられたという感じです」と言わしめた齋藤学や、ジョジマール、杉浦恭平など、愛媛にも個のチカラを示してくるピースは多い。そのため徳島とすれば厳しい寄せと連続したアプローチをもう一度確認・強化し彼らを封じ込めることが不可欠となってくる。
このゲームの翌日はJリーグの誕生日とも言うべき5月15日。18年前のその日国立競技場で行われた熱狂のオープニングマッチ(ヴェルディ川崎vs横浜マリノス)は今も鮮明な記憶として残っているが、当時にはまだこの四国ダービーが生まれるなど思ってもみなかった。だが、もうその戦いも今季で6年目を数える。2006年に芽吹いた新しい決戦はその歴史を着々と積み上げているのだ。
17戦目となる今節の四国ダービー、アウェイであってもきっと徳島は今の上向きな流れを持ち込み必ず結果を出してくれるに違いない。再びウィナーズフラッグを掲げる青き戦士たちの姿を思い描きながら開始のホイッスルを待ちたいと思う。
以上
2011.05.13 Reported by 松下英樹
J’s GOALニュース
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