2試合連続でゴールを決め、富山戦の幻のゴール(記録上は水沼宏太)も含めれば、5試合で3ゴール。いまや栃木SCの貴重な得点源となっているのがセンターバックの渡部博文だ。横浜FC戦では同点とされるPKを献上してしまったが、フィーリングの良かったCKから「セットプレーは自分が決められる唯一のチャンスなので狙っていた」と言う通り、マーカーを振り切って決勝ゴールを突き刺した。
「トレーニングの中で『こうしよう』と話し合いができている。(ペナルティ−エリアの)中で競る人のフィーリングができているし、次に誰が行くのか目で合図ができている。それよりも、相手とのいい駆け引きができている」
プロ初ゴールをマークした第10節の岡山戦前、セットプレーのコツについて尋ねると、渡部はそう答えた。試合前日の非公開練習では、かなり入念にセットプレーの確認が行われているという。トレーニングを積んでいることは、ターゲットになる選手をフリーにする味方のブロックや位置取りなどからも容易にうかがえる。マンツーマンで守る相手のマークをはがす動き方を、栃木は既にマスターしている。「この前の岡山戦でも、コーチのいいスカウティングから選手がそれを実行に移した。非常にディシプリンを持って、セットプレーに取り組んでくれている結果」とは松田浩監督。渡部の高さが活きていることは間違いないが、チームとしてゴールを奪うための取り組みが実を結んでいることは、松田監督の言葉からもわかる。
「セットプレーは自信を持ってやることが一番。セットプレーはチャンスだけど、カウンターも受けるので危ない。だから、セットプレーに入ったら皆で自信を持ってやらなければいけない」(渡部)
コーチ陣が相手を丸裸にする。的確な分析ができているからこそ、それを信じて選手は迷いなく相手の弱点を突ける。一体感が今の栃木の得点力を支えている。
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2011.05.09 Reported by 大塚秀毅
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