5月8日(日) 2011 J2リーグ戦 第11節
鳥取 0 - 1 千葉 (19:03/とりスタ/3,560人)
得点者:90'+3 米倉恒貴(千葉)
スカパー!再放送 Ch185 5/10(火)後01:30〜
☆totoリーグ
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前節の愛媛戦を89分の決勝ゴールで制した千葉が、今度は90+3分に決勝ゴール。後半のアディショナルタイムは3分で、まさに引き分け寸前でもぎ取った勝利だった。
オーロイが3試合ぶりに先発した千葉は、序盤からそこをターゲットに攻撃を組み立てようとするが、鳥取も「ロングボールを主体にして、オーロイ選手を軸に攻撃が構成されるのは予想通り」(松田岳夫監督)。徹底したつぶしに遭って前線にボールが収まらず、鳥取のミスやリスタートからチャンスはあったものの、これも生かすことができない。
千葉は、決勝ゴールを挙げた米倉恒貴が試合後に「トーレ(オーロイ)に入るボールが、ディフェンスからのロングボールばかりになってしまった」と振り返ったように、攻撃の仕掛けが縦方向のロングパスに偏り、そこにセカンドボールを意識する2列目の3人が近づくことで、ドイスボランチとの間にスペースが生じやすくなっていた。しかし、鳥取はそこをうまく使うことができず、スローダウンさせられてからの攻撃のバリエーション不足という課題を露呈。千葉の攻撃をはね返しても、あっさりボールを失って再び攻められる、の繰り返しで、前半は1本もシュートを打つことができなかった。
鳥取は前半のうちに鶴見聡貴に代えて吉野智行を投入し、後半からはシステムを4‐3‐3から4‐4‐2に変更。高い位置でのボール奪取や、リスタートからシュートは打てるようになったが、ゴールを脅かすには至らない。前半のうちにもう一人、左サイドバックの加藤秀典が負傷交代を余儀なくされていたため、交代枠は残り1つ。松田監督は80分に、リスタートの守備でオーロイをマークしていた1トップの梅田直哉に代え、スピードがあり、独力で局面を打開できるハメドを投入して勝負に出たが、そのハメドも87分のシュートを止められてしまう。
結局、なかなかスコアが動かない我慢比べに勝ったのは、千葉だった。アディショナルタイムに入った93分、伊藤大介のCKに対し、オーロイには複数のマークがついていたが、鋭いボールが頭上を越えてニアサイドへ。マークを振り切って飛び込んだ米倉がヘッドでたたき込み、土壇場で勝点1を3に変えた。
試合後、千葉のドワイト監督は劇的な決勝ゴールを「良いチームを作っていく上での、良い兆しではないかと思う」と喜んだが、最大のストロングポイントであるオーロイの使い方は、まだ定まっていない印象。この試合でも警告を受けて早くも累積が3枚となり、出場停止が迫るオーロイ不在時の対策も含めて、苦しみながらも勝利をつかめているうちに、より多くの攻撃パターンを構築できるかが、シーズンの今後を左右するだろう。
鳥取も同様に、前述した遅攻での崩しをはじめ、攻撃に改善すべき点が多い。「あのままいっても0‐0。引き分けではなく、勝ちにいった」(松田監督)という梅田からハメドへの交代は、最後にリスタートから失点し、裏目に出た格好になったが、本来の理想は、そうした策を打つ前に得点を奪うこと。5試合で2失点という守備陣の奮闘に報い、負担を少しでも減らすための攻撃陣の奮起が求められる。
以上
2011.05.09 Reported by 石倉利英
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