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【 AFCチャンピオンズリーグ2011 鹿島 vs 上海】レポート:興梠の活躍で勝利した鹿島。勝点を9まで伸ばしグループリーグ突破を決める(11.05.04)

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5月3日(火) AFCチャンピオンズリーグ2011
鹿島 2 - 0 上海 (15:00/国立/11,954人)
得点者:32' 興梠 慎三(鹿島)、80' 興梠 慎三(鹿島)
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オリヴェイラ体制の2008年シーズンから4年連続でACLに挑戦している鹿島は、今年もグループリーグを突破し、ラウンド16に駒を進めることになった。

試合開始前から国立競技場の上空にはどんよりとした雲が空を覆っていた。前半の早い段階から降り出した雨は、後半になるとますます勢いを増す。その環境の変化は試合に微妙な影響を及ぼした。

前半は鹿島のペースだったと言っても差し支えないだろう。
「最初は守りを固めて、後半から反撃するつもりでした」と上海のシー・ジーカン監督が述べたとおり、上海はエースFWのRIASCOSを1トップに残し、他の選手は守備ブロックを築くことを優先する。しかし、それは自陣のゴール前を固めるものではなく、適度にラインを押し上げていたため、ゴール前には大きなスペースができていた。そこを両サイドバックが突く。右の西大伍が高い位置を保てば、左の新井場徹は機を見た加速で一気にラインの裏を陥れる。久々に鹿島らしいサイド攻撃が見られた。
試合開始直後の3分には、サイドの深い位置に上がった西へ中田浩二からロングフィード。フォローに入った野沢拓也、青木剛と経由したボールは逆サイドの新井場へ渡り、新井場は興梠慎三とワンツーで突破を狙う。惜しくもカットされてしまったが、右から左への大きな展開がスムーズに繋がるシーンは久しぶりの躍動感を期待させた。

それに対して上海も粘りを見せて、新井場の裏への飛び出しや野沢のフリーキックでチャンスを作られるものの得点を許さない。鹿島のペースが徐々に落ちてしまい、ボールは保持するもチャンスがつくれない停滞した時間帯に入ってしまう。少しざわつき始める場内。そこに歓喜をもたらしたのは興梠だった。

32分、ゴール左の位置から小笠原満男がフリーキックを蹴ると、ゴール前に飛び込んだ興梠がヘディングシュートを叩きつけ、見事な先制点を奪う。
「ゴールに向かうボールを蹴りたかった」と、この位置から数々のゴールを生んできた小笠原が言えば、「前の場面でも(相手は)あんまり引いてこなくてフリーになっていた」と冷静な判断をしていた興梠。二人の連携が膠着しそうな試合を動かした。

しかし、後半から雨が強くなると鹿島のパスが繋がらなくなる。
「いつもならミスしないところでミスしていた」と中田が首を傾げたとおり、野沢や大迫勇也という本来なら技術の高い選手にミスが続出。なんでもない場面でパスが繋がらないことが続き、2トップに変更して攻勢に出てきた上海に流れを受け渡してしまった。
だが、ここで守備陣が集中力を発揮する。なかでもキーパーの曽ヶ端準は何度となくチームを救った。56分、61分と立て続けに迎えた1対1の場面も冷静に対処してゴールを割らせない。75分には左サイドから手前でワンバウンドする難しいシュートを受けるも、片手で弾き出し、ゴールを死守した。
それに攻撃陣が答える。79分、CKから興梠がこの日2点目となるゴールを押し込み、試合を決定づけた。

夜に行われた水原対シドニーの試合で水原が勝利したため、鹿島とともに両チームが勝点9となり、3位のシドニーは5のまま。残り1戦を残し両チームのグループリーグ突破が決定した。ただし、1週間後のシドニー戦も消化試合とはならないだろう。なぜなら水原とは得失点差で1点劣る。次の試合でより多くの得点を積み重ねた方が1位でラウンド16に向かえるからだ。この日2得点の興梠は警告を受けてしまったため出場停止だが、代わりの選手が活躍してくれるだろう。まだまだミスは多いものの、チームの一体感は強くなっている。

以上

2011.05.04 Reported by 田中滋
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