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【J2:第10節 京都 vs 鳥栖】プレビュー:「チームの個性」を手に入れた京都が好調、鳥栖を迎撃!自分たちのサッカーをみせられるか、楽しみな一戦。(11.05.04)

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5月4日(水)J2 第10節 京都 vs 鳥栖(13:00KICK OFF/西京極チケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
スカパー!生中継 Ch182 後00:50〜
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第10節、西京極に鳥栖を迎える。前節、栃木に敗れた京都。大木武監督は「セカンドボールを拾ええず、守備をする時間が長くなった」と分析した。
京都のサッカーは、「パスサッカー」「つなぐサッカー」と表現されるが、その内容は、人がスペースに入り、また、相手の背中を取っていくサッカーで、その人の動きをパスでつないでいくというものである。その連続が「パスサッカー」に見えていくということである。その原則の中で、サイドチェンジやロングフィードで局面を変えたりする練習もしている。これが京都のリズムであり、流れとなる。第8節の岡山戦の2得点目前後の時間帯はそれができた時間帯で、選手、監督、そしてサポーターも、「点が取れる」と感じることが出来たのではないか。
だが栃木戦は、そのリズム、流れを引き寄せることが出来なかった。

前述の京都のサッカーをやろうとするなら、先ずは人が動くことが必要であろうし、人が相手の背中を取れるスペースに入り込む必要がある。スペースに入り込んだのだからボールをそこに渡すことも必要だ。意識付けるのは「前へ」だろう。人もボールも前へ動いていく。どちらか、ではなく、人もボールも両方、動かなければならない。
これが出来て初めて「京都というチームの個性」が際立つ様になる。ボールを握ればチームの個性を発揮し、途中でボールを失えば「その瞬間」切り替わり、そこでボールを奪い返す。ボールを奪い切れなくても、次々と奪いに行くことで精度の高いパスは出せなくなるはず。重要なのは「一回で終わり」ではなく二回、三回、何度でも潰しにかかることだろう。

栃木戦は、人もボールも動かず、だから前に運べず、だから、自陣でボールを奪われピンチに直結してしまった、と観えた。京都は自分たちから自分たちの個性を消してしまったのだ。「もったいない」という印象が強くて仕方がない。
例えば、ドリブルの得意な選手がドリブルをしようとせず、テクニックのある選手が守備に走り回っても面白くはないだろう、当然、観ていても楽しくはない。同様に京都が「京都のサッカー」をしなくて、それで面白いのだろうか?観ている人を楽しませることができると思うのだろうか?
「試合」はそれをやるチャレンジの場なのに、なぜ栃木戦ではやろうとしなかったのだろうか。なぜスペースに入ろうとしなかったのだろうか、なぜそのスペースに走る選手にボールを送らなかったのだろうか、なぜ、チーム全員で声を出して、練習でやっていることをやろうとしなかったのだろうか。疑問は尽きない。
京都は「チームの個性」を手に入れたのだ。その個性を最大限に使って相手にぶつかって負けたのなら課題や修正点はあるだろうが、個性を出し切らずに「課題」も「修正点」も、ない様に思う。

もう一つだけ。FW宮吉拓実の飛び出しが信じられない程速い。最初はタイミングが合わずに飛び出しているだけかと思っていたが、違う。他の記者の方にも聞いてみたが、宮吉の裏への飛び出しは、やはり速いのだ。正直に言えば、筆者の理解を越えているレベル、である。
3試合こなし、裏への飛び出しは悉く失敗しているが、パスの出し手の能力が問われているのではないか。京都のサッカーを表現しようとすれば、宮吉にはポストプレーもやってもらわなくてはならないだろう。ポストもこなしつつ裏へも飛び出す。これが出来て、なおかつボールが出て来ない様なら、正直、海外へ挑戦した方が良い、とすら思う。ぜひ、サポーターの方にもスタジアムで観てもらいたいプレーだ。

対戦相手は、期限付移籍の豊田陽平も怪我から戻ってきた鳥栖。再開後、連勝を飾っている。右サイドの早坂良太が、ここまで3得点とJ2トップの数字を残している。2トップの池田圭、野田隆之介の起点としての働きも見逃せない。逆に言えば、FWに当ててそこから、というのが鳥栖サッカーの柱だろうと予想もつく。ならば、ここへのパスを寸断したい。2トップがボールをもらおうとサイドのスペースへ動けば、二人の距離も遠くなり攻撃の連続性も低くなるはずだ。そして一番のポイントはFWと中盤の距離を遠くすることだろう。
だから、京都は攻めたい。鳥栖の中盤を下げさせる。ゾーンディフェンスをかき回し、ディフェンスを引きずり出して、中盤が最終ラインに入る様な形にさせられれば、京都も隙を突きやすく、相手も攻撃に移りにくいはず。つまり、「京都の個性」で「相手のやりたいサッカー」を崩す、ということである。

京都のサッカーを、何よりも、見せて欲しい。リーグ序盤なのだから勝ち負けを論じるのは、それが出来てからでも良いのではないかとも思う。「これが俺たちのサッカーだ」と力強くプレーでサポーターに伝えて欲しいのである。京都のサッカーが観られることに大いに期待したい。

以上

2011.05.03 Reported by 武田賢宗
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