スカパー！生中継 Ch308 後01:55〜
☆totoリーグ
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少し前まではスポーツ新聞のサイトなどで甲府の情報を見るとき、無意識に「トップページ」→「サッカー」→「J2」をクリックしていたが、ようやく「トップページ」→「サッカー」→「J1」という流れで無意識にクリックすることができるようになった。そのJ1はまだ3試合を終えたばかりだが、「トップページ」→「サッカー」→「J1」→「順位表」と流れるようにクリックしていくと甲府の順位が16位だということを教えてくれる。甲府のオフィシャルサイトでも確認するために「トップページ」→「試合・日程」→「J1順位表」と見ていくと、神戸戦後の順位で柏戦は反映されておらず甲府はまだ13位（5月2日、13時現在）だった。柏戦の結果を受け入れたくないのか…。
この時点で大騒ぎをしても仕方がないから今節もポジティブに勝ちに行くだけ。三浦俊也監督は「決定機の数で負けていない。試合内容も負けていないところはある。ただ、いい内容の試合をしても結果が出なければストレスが溜まる。だから勝ちが欲しい。そのためには決定力は必要。最後は個人の技術が大事になる」という趣旨の話をする。三浦監督の口からは今節対戦する大宮のラファエルや李天秀の個の技術の高さが、大宮が悪くない順位（8位）にいる理由のひとつとしても挙げられた。「大宮は（昨年からの補強で）確実にレベルアップしている。中位以上を狙っているチーム。ただ、ラファエルがケガでもすれば厳しいと思う」と、微妙な感情がこもっているようにも思えるコメントもあった。甲府は山形タイプでもないし、大宮タイプでもないし、どう贔屓目に見ても鹿島やG大阪ではない。割り切って戦うのか、もっと戦えると信じて戦うのか。どっちつかずの立ち位置のまま進むことは怖い。ただ、三浦監督は「足りない部分はあるけれど、点を取りに行きたい気持ちは持っている」と、攻撃面を進歩させる意欲に変化はないようだ。
毎年のように降格の危機に晒されながらも落ちそうで落ちない大宮はある意味すごいが、「途中で補強するなら最初から補強していれば」、と外野は思ってしまう。多くのクラブはシーズン中に大物選手を補強するような余裕はないのだ。この意味で、大宮は底力があるクラブということになる。三浦監督を含む歴代の大宮の監督は、エースのケガで苦労してきた歴史があるので、今まではこれが宿命だったのかもしれない。でも、今年の大宮はちょっと違う。J1残留ではなく、上位進出も狙える構成でシーズンをスタートしている。上田康太、金英權なども補強して選手層は厚くなり充実度も高い。一番恐ろしいのは2トップだが、ラファエルや世界の李を甲府の守備陣は止めることができるのだろうか。90分間で見れば甲府の守備陣は大方守れているのかもしれないが、大方では困る。大方守られても、優秀なFWはワンチャンスに決めてくるし、それが彼らの仕事。甲府は組織としての連動力と最後は集中力と個の強さで彼らを抑えたい。「一瞬の隙を突かれた」なんていう腐った言葉を使ったニュースは聞きたくない。
残念ながら今節もディフェンスリーダーの山本英臣の出場は難しそうなので甲府の守備陣に対する不安は残る。期待するとすれば1試合重ねたことで連係面が高まっていることと、ホームで見せる選手の意地。この部分で進歩がなければハーフナー・マイクにハットトリックでも期待しなければならない。あわよくば中位進出を狙っていた甲府にとってゴールデンウィーク中の大宮戦、広島戦は今後の戦い方と気持ちを左右する重要な試合。何としても1勝を挙げて「俺たちは戦える」という自信を手にしたい。そのためにも、ゴールデンウィーク最後のホームゲームは勝つ。足りない部分を気持ちで埋めてでも勝つ。声で背中を押してでも勝つ。まだ小瀬って言ってしまいそうになるが、ホーム・中銀スタジアムの力を結集して90分間集中して戦おう。
以上
2011.05.02 Reported by 松尾潤
