スカパー！生中継 Ch179 後01:50〜
☆totoリーグ
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ここまで3戦負けなしながら、まだホームで勝ち星のない新潟。ここで勝点3を奪って上昇気流に乗りたい。ポイントは攻撃の起点になっている左サイド。サイドバックの酒井高徳を絡めた連係が得点機会を作り出す。
神戸は前節大宮戦で今季初黒星を喫したものの、チーム状態は良好。昨季終盤から続いている粘り強さを武器に、こちらは今季アウェイ初勝利を目指す。
開幕から順調な滑り出しを見せている新潟。その中でも酒井の好調さが目立ってきた。
前節C大阪戦では左サイドでインターセプトすると、一気にオーバーラップ。FWブルーノ・ロペスとのパス交換でロペスのゴールをアシストした。その後は自らもスペースに走りこんで、枠をとらえるシュートを放っている。
「攻撃参加ができるようになってきた。前のスペースが見えています」。インターセプトにオーバーラップ。そしてピンチにはゴール前に戻って体を張る。「体が思ったように動いている」とコンディションの良さを実感した。
C大阪戦では不運にも見舞われた。至近距離から相手のゴールキックが後頭部に直撃し、脳しんとうを起こして退場。体調が心配されたが、翌日のクールダウンでは「なんともないですよ」とケロリ。好調時にありがちな油断も見当たらない。神戸戦、個人的に警戒するのは大久保嘉人。「どこからでもシュートを狙ってくる。自由にさせたらダメ」と気持ちを引き締めた。
左サイドは新潟の攻撃の要。酒井の攻め上がりにミシェウのパス、チョ・ヨンチョル、ブルーノ・ロペスの突破と酒井を軸に攻撃陣が少ないタッチで絡む。チョを生かすときはロペスがサポートに入る。そしてその逆も。または左で流れを作り、逆サイドへチェンジするなど、攻撃が幅広く連動している。
「それぞれが役割を果たしています」と酒井。その中で自分の役割は攻めるときも、守るときも判断を早くすること。「新潟らしいサッカーができている。やっていて楽しい」。好感触をホーム初勝利につなげる。
神戸は前節、大宮に0-1で惜敗。昨季から続いていた不敗記録が9試合で途切れた。とはいえ、チーム状態は上向きにある。開幕戦は浦和に1-0で競り勝つなど、ここまでの3試合いずれも1点差以内としぶとく戦ってきた。
前線からの守備と両サイドの攻め上がり、そして大久保を中心にした流動的な攻撃。昨季終盤から続くアグレッシブなスタイルが定着してきた。大宮戦も1点こそ奪われたが、その前後の流れは神戸のものだった。新潟戦でもポイントはボールの奪いどころと、奪ってからの攻めの厚さ。2次、3次攻撃ができれば自然とペースをつかめる。
この対戦は過去新潟の9勝4分1敗。新潟のホーム戦は5勝2分と新潟の分がいい。ただ、同じようなアグレッシブで機動力を駆使するタイプの戦いとなった今季、過去のデータは当てはらまない。実際、昨季終盤の新潟のホーム戦では、神戸が終盤に追いついて1-1だった。
今節も1点を巡る攻防になる。
以上
2011.05.02 Reported by 斎藤慎一郎（ニューズ・ライン）
