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【J1:第9節 川崎F vs 磐田】プレビュー:連敗の川崎Fは、遅攻の確認に時間を割く。失点が続いており、前田をターゲットとする磐田のサイド攻撃を食い止めたい(11.05.02)

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5月3日(火)J1 第9節 川崎F vs 磐田(14:00KICK OFF/等々力チケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
スカパー!生中継 Ch363 後02:00〜
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仙台戦で目立っていたシュートの少なさは、前節の名古屋戦で解消していた。ホームの名古屋のシュート数が10本だったのに対し、川崎Fはそれを大きく上回る19本ものシュートを浴びせかける。そんな川崎Fの攻撃の中で目立っていたのがミドルレンジからのシュートだった。そもそもミドルシュートの必要性は、この名古屋戦を前に選手たちが口にしていた修正点の一つで、まさに仙台戦を受けて抽出した問題点の一つだった。つまり課題を修正できていたという点で、名古屋戦は一定の評価が与えられるべきものだった。しかし、結果が付いてこなかった。やられたという印象はなかったのにもかかわらず、ケネディと玉田圭司の2選手に2回に渡り崩されて2失点。守備面での課題が改めて出てしまった。

また、19本のシュートに関しても、必ずしも決定的な形で打てていたわけではないという点で、さらなる改善が求められるという視点もある。たとえば田中裕介は「シュートは増えていますが、打たされているという感じはあった」と名古屋戦を振り返る。19本のシュートを放ちながら無得点である以上、そうした批判的な視点は必要なものだろう。そして、それが選手の口から出てきているという点で、川崎Fのサッカーが良くなって行く余地は十分であると言えそうだ。またこの「改善の余地」という観点で川崎Fを見ると、それを象徴する事実の一つとしてチーム内で活発な意見交換が進んでいるという点を挙げておきたい。名古屋戦は、シュート数の増加からわかるようにある程度相手を押し込む戦いが出来ていた。しかしその攻撃が必ずしも効果的でなかったと選手は考えているのである。
たとえば小宮山尊信は「この前の試合で言えば、局面(ボールサイド)で寄りすぎていた。そこであえて(フォローに)行かないとか、個でやらせてみたり試してみたい。動きが被っている(重なっている)ので」と話し、局所的に選手が密集しすぎていた点を課題として挙げている。そして、だからこそ枚数をかけて崩すべき局面と個で突破させる局面とのメリハリが重要になると話していた。
実際のところ、今季の川崎Fはボールを保持し、じっくりとパスを回すところまでは出来ている。問題はそうしたボール保持が必ずしもシュートで終われていなかったという点であろう。そうした点を踏まえ、5月1日の練習では遅攻をシュートに結びつけるための練習が行われていた。この練習の成果がすぐに出るとはなかなか言いにくい部分もあるだろうが、遅攻の局面で攻め切る回数を増やしつつ、川崎Fが本来持つカウンターの破壊力を発揮することが出来れば、一段上の強さを示すことができるだろう。

とはいえ現実的な話として川崎Fはリーグ再開後2連敗となり、改めてチームを立て直す必要に駆られている。また、ここに来て稲本潤一、杉山力裕の両選手がケガにより戦線を離脱することが確実な情勢であり、また5月1日の練習では小宮山が痛めていた足を気にして途中で切り上げるということもあった。負傷者が出つつあるという部分で川崎Fが難しい状況にあるのは間違いない。そうしたチーム状態で対戦する磐田に関しては、小宮山が「サイドを崩してからの前田さん、というイメージがあります。だからサイドを崩されないように、そこを抑えたいですね」と話している。サイドの攻撃を気にするという点では田中裕介も「個人技がある選手が多いし、サイドは強烈だし、そこで負けられないですね」と話しており、両サイドバックが共に警戒感を見せていた。もちろん駒野友一とパク・チュホの存在を念頭に置いた発言であり、妥当な印象であろう。また相馬直樹監督は「しっかり守備してて前にはやくボールを入れて来る印象がある。そういうところではハードワークしている。タフな試合になるかと思います」と全体的な印象を述べていた。

現在、磐田は山田大記や小林裕紀、そして前節ではプロ初ゴールを記録した金園英学といった大学卒業直後の若い選手を起用して若返りを図っている。そういう点では、90分を通して走り続ける戦いを貫いてきそうである。また若さが関係しているのか、前半を終えたハーフタイムを経て試合内容が良くなる傾向があるので気をつけたいところである。川崎Fにとってはホームの等々力である以上、そうした磐田に走り負けることのないような戦いを見せてほしいと思う。

「優勝を目標としている以上、3連敗はありえない」と語気を強めた田坂祐介の思いをチーム内の全員が共有し、結果を出してもらいたい。

以上

2011.05.02 Reported by 江藤高志
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