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【J1:第9節 仙台 vs 福岡】プレビュー:ホーム連戦の仙台。内容は悪くない福岡のやり方を冷静に受け止め、しっかりと結果を出し続けたい(11.05.02)

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5月3日(火)J1 第9節 仙台 vs 福岡(14:00KICK OFF/ユアスタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
スカパー!生中継 Ch182 後01:50〜
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「かなり減ったね。でも正直、取材受けすぎてたかなってところもあるからね」と、手倉森誠監督は笑いを浮かべながら、練習が行われたユアスタを去る車に乗り込んでいった。確かに、被災地クラブのリーグ再開初戦、そして被災地のそばで行われる、今季最初のホーム戦と、ともすればサッカー界以外からも強い注目を浴びるのは必至だった2戦の前後に比べ、囲み取材も行われた試合2日前、5月1日の練習はかなり穏やかな環境で行われた。
筆者的にはこれまでの2試合が特殊だっただけで、囲み取材の部屋に入ってくるや否や「…やっぱり、減りましたね」(手倉森監督)「いや気のせいです。そんなことないです!」(取材陣の一人)なんてやり取りが互いの笑顔の中で行われる雰囲気は決して悪くない。そもそも、普段は在仙の新聞社、テレビ局が全社揃う仙台の環境は、どちらかと言えば恵まれている。
話が大きく逸れたが、つまり何が言いたいのかといえば、これからは過去2戦以上に、純粋にサッカーの内容が評価されるということ。前節、殊勲の決勝弾を決めた太田吉彰が「次で負けてしまったら(この勝利の)意味が全くなくなってしまう」と語っていたように、長い復興への戦いと同様に、仙台の良い戦いぶりも継続といきたい。

その仙台だが、連戦の中でも、大きなメンバー変更はないだろう。前節の終了間際、相手選手との頭同士の激突によって一瞬意識をなくし、そのままピッチの外で勝利のホイッスルを聞いた朴柱成も、練習には普通通り参加していた。
そして仙台の福岡対策においては、この朴の位置も、重要な役割を託されそうだ。
手倉森監督は福岡の戦いぶりを評して「基本はブロックを組んで守ってくる意図があるが、時間が経つにつれ、布陣が前後に間延びする傾向がある。ただそうした状況の中でも、ここ最近はいいゲームができている」と語り、「我々は場合によってはそれに付き合いつつも、自分たち次第のゲームを演じることも必要」という考えを明かす。
その際カギとなるのが、両サイドバックと、下がり目のボランチ。攻守が分断された時、スペースが与えられそうなのがこの位置の選手ということで、ゲーム形式の練習では、攻めの中で彼らの存在をより意識させる試みが成されていた。

一方、こうした展開となれば、前線に人数が揃った福岡の逆襲を受ける危険性も無視できない。最前線に城後寿を配しつつも、その後方に並ぶ田中佑昌、岡本英也、そして仙台のサポーターが孫の代まで忘れることのない名前である、磐田から期限付き移籍中の松浦拓弥の3人が入れ替わり立ち替わり前線に飛び出してくる4人のアタッカーのシステムは、仙台が川崎F戦でやっていたやり方に似ている。さらにここに、前節、福岡のJ1復帰後初得点をもたらした中町公祐(彼は2009年に仙台でのテストを受けながら、加入には至らなかったという過去があり、昨年J2で揉まれて成長した姿を見せたいと意欲に燃えているに違いない)らボランチが守備の亀裂へ飛び込んでくる攻撃はなかなかに魅力的。
この攻撃を許さないために、仙台にも最低限のリスクマネージメントは必要。そこで、先ほどもキーマンに挙げた「下がり目のボランチ」を務めることになる角田誠の働きは重要になる。攻めの際はプレスのかかりづらい位置からボールを左右ワイドに散らす働きが求められるが、一転ボールを失った際は激しい接触も厭わない守備で「第3のセンターバック」的役割も託される。前節、仙台の一員として初めてユアスタでの戦いを経験し「あれだけの声援を受けたら、チームの勝利のためにもっと頑張らないとという気持ちになる」と喜びを語っているだけに、ホーム連戦の今節もまた、自陣の広い位置で高く強い壁となる働きが期待できる。

福岡は内容は悲観するべきものではないものの、リーグはここまで3戦全敗。さらに守備の要の田中誠、今季磐田から獲得し、攻撃のコンダクターとして期待していた成岡翔が負傷、さらに前節にも新たに、F東京から期限付き移籍で獲得していた重松健太郎までもが負傷するなど、厳しい陣容は続く。そろそろ最低でも勝点獲得にこぎ着けたいところだが、昨年以上に素晴らしいホームの雰囲気を醸し出すユアスタでどう戦うか。篠田善之監督が果たして何かやり方を変えてくることがあるのか、その辺りにも注目したい。

さて、ここまでの結果こそ真逆の2チームの対戦だが、どうした90分となるのか。

以上
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