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【J2:第9節 湘南 vs 横浜FC】レポート:横浜FCが試合開始早々に挙げた1点を守り今季初勝利。湘南は攻勢をゴールに結べず初黒星。(11.05.01)

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4月30日(土) 2011 J2リーグ戦 第9節
湘南 0 - 1 横浜FC (13:05/平塚/10,425人)
得点者:1' 荒堀謙次(横浜FC)
スカパー!再放送 Ch183 5/1(日)後06:00〜
totoリーグ中断期間を振り返るJ2編
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横浜FCにとっては前節の鳥栖戦を思い起こすゴールだったかもしれない。ただ大きく違うのは、自分たちが失ったのではなく、奪ったことだ。試合開始わずか40秒、横浜FCが先制に成功する。

リスタートから右サイドを攻め、西田剛から藤田祥史、そして荒堀謙次へボールが渡る。パスを受けた荒堀はドリブルでひとり、ふたりとかわして中へと切り込み、角度のないなか右足を潔く振り抜いた。初スタメンで決めてみせたプロ初ゴールは、開幕2連敗からの立ち直りを期するチームにとって貴重な先制点となった。

対応した遠藤航が悔やむ。「自分たちが風下で、相手はもっと蹴ってくるかと思っていたが、足元を繋がれ対応が遅れ、後手を踏んでしまった。自分のアプローチも悪かったと思う」。湘南は今季初の失点を喫し、図らずも戦前に佐々木竜太が触れていたように、追う立場となった。

しかし、「早い時間の失点だったので、すぐに切り替えることはできた」と大井健太郎をはじめ皆が口を揃えたとおり、クサビに対し、あるいはカウンターの芽に対して激しくコンタクトしてくる相手に手を焼きはしたものの、時計の針が進むごとに湘南はパスワークでペースを掴んでいく。前半終了間際には、フィニッシュが枠を捉えきれなかったものの、人数をかけてゴールに迫った。

後半に入り、風上に立った湘南の攻勢はより強まる。63分にはスローインから鎌田翔雅がアジエルとのパス交換でペナルティエリアに侵入し、その4分後にもスピードに乗ったビルドアップからアジエルがシュートを狙った。永木亮太も鋭いミドルを放っている。前半少なかったシュートシーンは確実に増え、攻撃の代償として守備が疎かになる不安もない。ただ反面、フリーキックを含めて枠を捉えきれず、もしくはフィニッシュの場面で横浜FCの白い壁が立ちはだかり、ラストパスが合わないシーンも少なくなかった。

それでも湘南は巻佑樹、そして初ピッチを踏んだJリーグ特別指定選手の岩上祐三が攻撃をさらに活性化する。対して守勢に回った横浜FCの集中力も最後まで途切れない。結局スコアは40秒から動かぬまま、長い笛を聴くのだった。

「不細工ではあるが勝利に値する集中力を選手たちは発揮したと思う。けれど今日は最低限のプレー。これを続けられるかが大事なので、次の試合も頑張りたい」無失点ゲームを演じ、2006年10月以来となる平塚での勝利とともに今季初勝利を手にした横浜FCの岸野靖之監督は語った。指揮官も会見で触れたとおり、伸びしろは攻守ともにまだまだあろう。今後歩を進めてゆくための拠り所を、この日手にしたに違いない。

そして湘南も、負けはしたが、今後に繋げる意味では同様だろう。反町康治監督は、「自分たちのスタイルを築くために膝を曲げなければならない時もある。今日は膝を曲げたが、次はジャンプできるようにしたい」と先を見据えた。立ち上がりに冷や水を浴びせられた教訓が、劣勢に置かれてなお撥ね返す強さの必要をも教えてくれた。揺るぎない土台、そして発展途上のチームの先に広がる可能性を思う。敗戦に揺らぐことなくこの日の内容を糧として、前進したい。

以上

2011.05.01 Reported by 隈元大吾
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