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【J2:第9節 鳥取 vs 富山】レポート:攻守に想定通りだった鳥取。富山は無失点の収穫つかむ。(11.05.01)

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4月30日(土) 2011 J2リーグ戦 第9節
鳥取 0 - 0 富山 (13:03/とりスタ/3,268人)
スカパー!再放送 Ch183 5/2(月)前04:00〜
totoリーグ中断期間を振り返るJ2編
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前節で北九州相手にJ2初勝利を挙げた鳥取が、勢いに乗って臨んだホーム開幕戦。今季から3-3-3-1の新システムを採用している富山に対し、さまざまな状況を想定した練習を積んで本番に臨んだが、結果的に、その想定に沿って試合は進んでいった。

まず、富山が高い位置からプレッシャーをかけてくるという想定から、かわしてパスをつなぐだけでなく、苦しい場面ではロングパスを使い、ラインを上げる練習も重ねていた。実際にそうしたプレスを受ける一方、つなげる場面でもロングボールを蹴ってしまうことはあったが、グラウンダーのパスも勢いが弱まるほどの強風の中、風下だったことを考えれば、妥当な選択だっただろう。

風が弱まって蒸し暑くなった後半、地元との気温差の影響もあって足が止まった富山に対し、3バックの前の両サイドMFを押し込み、5バック状態にして優位に立ったのも、狙い通りの形だった。しかし、戦前に松田岳夫監督が「そうなると、ウチの課題を乗り越えないとゴールは奪えないかもしれない」と懸念していた、フィニッシュにかかる局面でのアイディア不足も、想定通りとなってしまう。肝心なところでミスが出るなど状況を変えられず、数少ない決定機だった70分の鶴見聡貴のシュートも、GK内藤圭佑の好セーブに遭い、最後までゴールを割れなかった。

鳥取は戦前、紅白戦で控え組が3-3-3-1の配置となり、主力組相手に、徹底して高い位置からプレッシャーをかける想定練習を重ねた。控え組に疲れが出てプレスが緩くなった後、ロングパス主体で危機を回避していた主力組がパスをつないで攻め込んでいたのは、まさに試合と同じ状況。喜多靖が試合後、「練習でやっていた通りだった」と振り返った成果は、スタミナ配分を無視して主力組のボールを追い続け、『仮想・富山』を実践した控え組の奮闘が報われたものでもある。初挑戦のJ2で3試合1失点と、守備には一定の手応えをつかんでいるだけに、さらに勝点を伸ばしていくためには、前述したような課題の克服が急がれる。

攻撃面で課題が残るのは富山も同様で、苔口へのロングパスを起点とした攻めは、フォローが少しでも遅れると、苔口の孤軍奮闘に頼らざるを得なくなるという点で迫力に乏しい。安間貴義監督は試合後に「最後のパスやシュートを打つ場面の技術がもっと上がれば、シュート数も増える」と課題を挙げたが、一方で収穫は、無失点に抑えたこと。昨季12節以来、リーグ戦では実に28試合ぶりとなる無失点で、昨季リーグ最多の71失点からの半減を目指す安間監督にとっては、今後につながる結果となった。

結局、この試合で想定外だったのは、とりぎんバードスタジアムのある鳥取県東部の天気予報が『晴れ、夜曇り』、降水確率10%という状況で、36分に突然の雷雨に見舞われ、35分間の中断を余儀なくされたこと。もう一つは、歴史的なホーム開幕戦、大型連休、富山からの多くのファン・サポーター、まずまずの天気(試合前までは)と、好条件がそろったにもかかわらず、観客数が3268人にとどまったこと。視察に訪れたJリーグの大東和美チェアマンも指摘した通り、少し寂しい結果となった。

以上

2011.05.01 Reported by 石倉利英
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