そうした中、クラブは３月１９日と４月１０日に札幌駅前地下歩行空間で募金活動を行った。４月３日にも宮の沢グラウンドでサッカー教室、サイン会、チャリティーオークションなどのチャリティーイベントを開催。芳賀博信が宮城県仙台市若林地区出身ということもあり、チャリティーイベントでは「芳賀博信選手チャリティーブース」が設置され、ここでの募金は仙台市若林地区のスポーツ少年団に義援金として送られている。
そしてこの中断期間には、札幌Ｕ−１８や地元大学との練習試合も３試合を消化。Ｊクラブとの対外試合はできなかったが、地元にしっかりと腰を据えてのチーム作りが行われてきた印象だ。
４月２３日から再開するリーグ戦に向けて、印象的だったのは今季から加入したアンドレジーニョの言葉だ。
「ニュースなどで見た映像は本当にショックだったし、悲しい想いが大きかった。みんな同じ気持ちだと思う。僕はブラジル人なので、ブラジル人らしい楽しいサッカーを見せて、見に来てくれた人に少しでも楽しい気持ちになってほしい」
４月２３日は札幌ドームに足を運んで、楽しい気持ちになろう。
●再開に向けて 河合竜二選手コメント
「再開初戦は、今季のホーム開幕戦でもあるので、まずは勝点３を取ることでホームのサポーターを喜ばせたいと思います。今回の震災では、札幌市内ではそれほど大きな被害はありませんでしたが、チームメイトの芳賀の家族は宮城で被災をしました。サポーターの方々のなかにも家族だったり、友人、知人が被害に遭われたという人がいるかもしれない。そうやって、みんな必ずどこかでつながっていると思うんです。ですから、見てくれた人などを通じて少しでも多くの人に感動を与えられるような、そんなサッカーを目指して、チームそしてサポーターがひとつになって戦っていきたいと思います」
●再開後のスケジュール
■第８節
4月23日（土）J2 第8節 札幌 vs 湘南（16:00KICK OFF/札幌ド）
■第９節
4月30日（土）J2 第9節 Ｆ東京 vs 札幌（13:00KICK OFF/味スタ）
以上
2011.04.19 Reported by 斉藤宏則
