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【AFCチャンピオンズリーグ2011 C大阪 vs 全北】レポート:若き3シャドーが躍動! 自分たちのサッカーで勝点3をもぎとったC大阪、全北現代を倒して首位に浮上!(11.04.06)

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4月5日(火) AFCチャンピオンズリーグ2011
C大阪 1 - 0 全北 (19:00/長居/11,351人)
得点者:53' 乾 貴士(C大阪)
チケット情報 | ACL特集
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東日本大震災以降、主要スポーツイベントでは初の国内公式戦であり、それも海外クラブとの真剣勝負の場でもあった、ACLグループリーグ第3節。C大阪はホームの大阪長居スタジアムで、乾貴士のゴールにより全北現代に1−0と勝利した。これで全北現代と同じ勝点6に並んだC大阪は、直接対決を制したこともあって、一気に首位に浮上。初のベスト16入りに大きな希望を残して、グループリーグ前半の3試合を終えた。

1週間前の日本代表とJリーグ選抜のチャリティーマッチの興奮も冷めやらぬ4月5日の長居で、1万人以上の観衆のサポートを受けて、若きC大阪イレブンが躍動した。舵取り役のマルチネスが負傷欠場という苦しい状況のなかでも、キム ボギョンをボランチに下げ、清武弘嗣を今季初先発させて倉田秋、乾と3シャドーを並べた布陣が、功を奏す。

序盤こそ、190cm、85kgという大型FWジョン ソンフンの高さを活かした全北現代のロングボールを主体とするサッカーに手こずったC大阪だったが、30分以降は得意の細かなパスワーク、3シャドーのコンビネーションを活かした攻撃でペースを握る。

特に、「キヨ(清武)が入って、昨年やっていたような攻撃ができるようになったし、本当にいいリズムでできるようになった」と乾も言うように、C大阪の13番が広範囲に動いて積極的にボールに絡むことで、乾、倉田の攻撃力がさらに活きる構図ができあがり、相手を翻弄。また、キム ボギョン、中後雅喜の配球もさえ、丸橋祐介も左サイドを勢いよく上がれるようになるなど、まさに、昨シーズン再三見られたC大阪の創造性あふれるサッカーが、そこにはあった。

前半こそスコアレスで折り返したが、後半に入り8分後の53分、C大阪は均衡を破る。中後が縦にボールを入れて仕掛けると、そこから前線が一気に動き出す。倉田、ホドリゴ ピンパォンとつなぎ、ピンパォンが機転の利いたヒールパスをスペースに出すと、そこに走り込んできたのが乾。冷静に相手DFをかわすと、GKをよく見て右足でシュートを流し込んだ。チーム唯一の日本代表選手であり、C大阪の顔ともいえる7番のゴールに、サポーターは一斉に喜びを爆発。スタジアムは1週間前のような熱狂に包まれる。

その後、追加点を狙ったC大阪は、さらに攻勢を強め、倉田、ピンパォンが、それぞれ絶好機を迎えるものの、それぞれ決めきることができない。一方で、全北現代が元C大阪のクルーノ ロブレクを投入し、2トップにシフトチェンジ。さらなるパワープレーで反撃に出てくると、2004年以来となる長居への凱旋となったそのクロアチア人FWに、C大阪は再三決定機を許してしまう。

しかし、母国のクラブチームとの対決に並々ならぬ闘志を燃やしていたGKキム ジンヒョンのビッグセーブや、守備陣の最後まで身体を張ったディフェンスで最後まで相手を完封したC大阪。今季初の無失点で、グループGで最強と目される全北現代を撃破し、価値ある勝点3を獲得した。

「これは非常に重要な勝利だった」と、この勝利の価値の大きさを示したのは、C大阪のレヴィー クルピ監督。「C大阪の持っている技術というものが、しっかりと発揮できた。その象徴的なプレーが、乾の決勝ゴールだった」と、試合後は結果だけでなく、内容についても満足していた様子だった。

ただし、今回、全北現代は、2日のKリーグ、FCソウル戦から中2日でこの試合に臨んだこともあって、主力が軒並み欠場。中心選手のルイス、エニーニョのブラジル人や、イ ドングッ(李東國)らは来日メンバーにさえ入っておらず、ソウル戦のスターティングメンバーのなかでC大阪戦に先発していたのは、元京都のイム ユファン(林裕煥)だけだった。そういった状況が、「『なんやねん!』って思いで試合に臨んだ」と丸橋も言うように、C大阪の選手たちの闘志に火をつけたことも間違いない。全北現代のチェ ガンヒ監督は「今日負けたことで、ホームでも勝点3にこだわらなければいけないですし、勝点3を取りに行きたい。次は勝点3を目指して攻撃的に行く」と巻き返しを誓ったが、果たして今回の全北現代の作戦は吉と出るか、凶と出るか、次節の韓国での再戦(4/20@全州)は大いに注目していきたい。

C大阪は今回の試合で「このサッカーを続ければ間違いなく強くなると思いますし、勝っていけると思う」(乾)という自信を手に入れた。今季のセレッソ桜も開花した今、日本を代表して戦う浪速の戦士たちが、日本をさらに元気づける戦いを、これからも見せてくれるはずだ。

以上


2011.04.06 Reported by 前田敏勝
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