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【AFCチャンピオンズリーグ2011 名古屋 vs ソウル】プレビュー:暫定ながらグループ首位vs最下位の対決となった日韓リーグ王者の戦い。今季ACL1勝目を狙う名古屋が久々の実戦に挑む。(11.04.06)

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4月6日(水)AFCチャンピオンズリーグ2011 名古屋 vs ソウル(19:00KICK OFF/瑞穂陸)
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名古屋にとっては実に1ヵ月ぶりの“実戦”である。3月5日にJリーグ開幕戦を戦ったが、その後の震災によりリーグ戦は中断。3月15日に予定されていたAFCチャンピオンズリーグの第2戦も延期となり、公式戦からは遠ざかっていた。その間に行われた“実戦形式”のトレーニングマッチもわずかに2試合。試合直前の4月2日に豊田スタジアムで広島とチャリティーイベントを兼ねた練習試合を行ったが、これも真剣勝負の緊張感はなかった。いまだ実戦勘の整わない状態で臨む韓国王者との一戦に、名古屋は不安要素を抱えて臨むことになった。

その上、FCソウルは良いイメージを持って来日してくるから厄介だ。Jリーグと同じく3月5日に開幕し、現在4節を終えたKリーグで、ソウルは苦しい序盤戦を過ごしてきた。前J2大分監督の皇甫官氏が指揮するチームは、開幕戦を落とすと現在1勝2敗1分の11位。深刻な得点力不足に悩まされ、低迷してきた。しかしACLでは2戦2勝で暫定ながらグループリーグ首位であり、直近のリーグ戦では同じくACL参加チームの全北現代に3-0と快勝を収めチームの雰囲気は上々のはず。エースのデヤン(Dejan)は全北戦で2得点。司令塔のウズベキスタン代表MFジェパロフ(Djeparov)も復帰しており、陣容としても充実している。ここにきて、Kリーグチャンピオンは本来の強さを取り戻しつつあるようだ。

一方の名古屋は、広島との練習試合で0-2の敗戦。しかし前半は現状でのベストメンバーをピッチに並べ、後半は控え選手も含めたテストに費やした試合でもあった。そして失点が後半のみだったことを考えれば、試合を想定したメンバーでの戦いの出来はまずまずといったところ。守備組織に大きな綻びは見られなかったが、開幕戦と同じくフィニッシュのアイデアと精度に欠ける嫌いがあるのも未解決のままだった。ゲームメーカーの藤本淳吾は「グループで突破を図るというのはトライできた。ジョシュア(ケネディ)をもっとシンプルに使ってもいいのかもしれない」と課題を挙げたが、さらなる課題もこのゲームでは露呈。この日の広島の攻撃で、得点を含めチャンスとなったのはカウンターからの展開だった。その起点となったのは、名古屋の攻撃時のイージーミスだ。ビルドアップやフィニッシュに持ち込もうとする際の単純なパスミスだけでなく、中盤での判断ミスからボールを奪われたことで危険な位置からのショートカウンターを浴びた。これは前後半ともに見られた形で、現在の名古屋が一番修正しなければならない部分だろう。

気がかりな点が多い名古屋だが、朗報もある。まずは負傷者が続出していた左サイドバックに目途が立ったことだ。3月始めのトレーニングで負傷した阿部翔平、三都主アレサンドロの2選手は3月26日に行われた大阪学院大との練習試合も欠場し、早期の復帰が危ぶまれていた。チームは左サイドバックの補填のためにユースの佐藤和樹を急遽2種登録するなどの対応をとったが、佐藤は登録上ソウル戦には出場できない。広島との練習試合で阿部と三都主が途中出場ながらもピッチに立ったことには、ストイコビッチ監督も胸をなでおろしたことだろう。ソウルの強力なサイド攻撃を跳ね返し、さらに攻撃面での貢献が求められる役割は、本職のサイドバックである彼ら以外には務まらないからだ。

田中マルクス闘莉王の好調ぶりも好材料のひとつだ。3月29日のチャリティーマッチ(長居)にフル出場した闘莉王は、広島戦でも後半29分までプレーし、「フル出場でも良かった。今はコンディションがいいからできるだけ長く出たかった」と状態の良さをアピール。「無理するな」と指揮官にたしなめられたという闘将の存在は心強い限り。ソウルのエースFWデヤンは187cmの長身ながら柔らかい技術も持つ万能型ストライカーであり、彼をいかに抑え込むかは試合の趨勢を決める重要なポイントとなる。リーグベストイレブンセンターバックの名にかけて、鉄壁の守備を披露してほしいものだ。

他にも負傷の玉田圭司に代わってスタメン出場が濃厚なルーキー・永井謙佑がどれだけ脅威を与えられるかにも注目が集まるが、まず名古屋が手にしなければならないのはホームでの勝点3だ。Jリーグ王者として、このままグループ最下位に甘んじているわけにはいかない。久々のゲームで苦戦は必至だが、指揮官は強気な姿勢を貫く。
「FCソウルは良いチームだ。しかしある程度の弱点はあるので、そこから攻める。(試合のある)水曜日にはもっとコンペティティブで決定力のあるチームを見せたい」

いまだ本来の実力を発揮しきれていない名古屋の、本領発揮に期待したい。

以上

2011.04.04 Reported by 今井雄一朗
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