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【J2日記】草津:子どもたちの笑顔からもらった勇気〜被災地の子どもたちと一緒にサッカー教室〜(11.03.28)

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(C)伊藤寿学

選手たちがユーモア溢れる自己紹介をすると子どもたちからは自然と笑顔がこぼれた。

(C)伊藤寿学

ふれあいサッカー教室には、避難してきた小中学生の他に地元の子供たちも参加し交流を図った。

(C)伊藤寿学

じゃんけんゲームなどを交えながらふれあいを深めた。

(C)伊藤寿学

子供たちとの触れ合いの中で笑顔を見せる橋田聡司選手と萬代宏樹選手。

ザスパ草津のホームタウンである群馬県は震災発生後、福島県から多くの避難者を受け入れている。福島県に程近い県北部・片品村の民宿やペンションには原発の屋内待機地区にあたる南相馬市から約1千人の人々が一時避難してきている。片品村は人口約5千人の小さな村だがその2割に当たる人々を受け入れる形となっている。

片品村にはザスパ草津と提携する人工芝のサッカーグラウンドがあり、ユース世代以下の大会が実施されている。村民は、突然の震災で避難を余儀なくされた人たちのサポートをするためボランティア組織を結成し様々なイベントを実施しているが、3月27日は地元・武尊ペンション協会が子どもたちを励ます「ふれあいサッカー教室」を企画。そのイベントに賛同したザスパ草津の選手・スタッフ約30人が現地へ駆けつけた。

ふれあいサッカー教室には、避難してきた小中学生の他に地元の子供たちも参加し交流を図った。会場となった片品小体育館に、選手たちが姿をみせると参加者からは大きな拍手。選手たちが、ユーモア溢れる自己紹介をすると子どもたちからは自然と笑顔がこぼれた。

サッカー教室は、鳥居塚コーチの笛のもと始まった。選手たちは子どもたちと一緒にストレッチを行い、じゃんけんゲームなどを交えながらふれあいを深めた。最初はやや緊張していた子どもたちも、体を動かし、ボールに触れることでリラックスした表情をみせるようになっていった。ボールを使った体操、ペアになってのパス交換、3つのグループに分かれてのボール運び競争など、選手と子どもたちは一緒になって楽しい時間を過ごした。最後はミニゲームを行い、約1時間半のサッカー教室を終えた。

南相馬市から避難してきている西内雅哉くん(小6)は「福島県にはJリーグのチームがないので、最初は緊張したけど楽しくサッカーをすることができました。こっちへきてからは体を動かすことが少なかったので面白かった」と汗をぬぐった。

宮城県生まれで福島県育ちのFW萬代宏樹は「今も母親と兄が(福島県の)二本松市にいるので、片品村に避難してきた南相馬市の人たちの気持ちが痛いほどに分かる。今日は子どもたちの笑顔をみることができてよかったし、今後も自分にできることがあればすべてやっていくつもりです」と話した。

ザスパ草津の選手たちは震災発生以来、サッカー選手として今できることは何かを選手同士で話し合い支援活動に結び付けている。選手会長の伊藤拓真は「今はJリーグが中断していてサッカーの試合で子どもたちを勇気付けることができないから、子どもたちに元気を与えられることならなんでもやるつもり。そしてJリーグが再開したらスタジアムへ子どもたちを招待したいと思っている」と気持ちを込めた。

ザスパ草津は、トレーニングの予定を急きょ変更してサッカー教室に参加した形となった。副島監督は「今日はサッカーグラウンドからは得られない大切なものを子どもたちからもらうことができた。この経験は、きっと選手の成長につながるはずだ。今後も支援につながる活動があればチームとして積極的に参加していきたい」と語った。この日の「ふれあいサッカー教室」は、選手にとっても大きな価値がある最高のトレーニングとなった。

以上

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2011.03.28 Reported by 伊藤寿学
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