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【J2日記】鳥取:鳥取から、長期にわたる支援を(11.03.25)

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今なお被害が拡大している東北関東大震災は、鳥取にとって歴史的な1日となるはずだったホーム開幕戦、岐阜戦を2日後に控えた3月11日に発生した。Jリーグは4月下旬までの中断が決まっているが、その間も当初の予定どおりに練習を重ねてきたチームは3月26日、J2加入後初となるホームでの対外試合として、広島とチャリティーマッチを行う。

この一戦に先駆けて25日からスタートしたのが、鳥取の選手会主催で行われるチャリティーオークション。クラブ公式サイトのほか、26日の広島戦の会場でも入札ができるようになっている。
「震災が起こった直後から、選手の間で『何かできることはないだろうか』という話が出ていました。そうするうちに、オークションによって義援金を募ることができないか、という話が自然に出てきたんです」と、まとめ役となっている井上敦史は言う。鳥取は昨年も、選手から出品を募ったオークションの収益金で、以前から交流がある鳥取県立ろう学校の生徒たちをホームゲームに招待しており、そのときの経験が生きることになった。

鳥取には宮城県出身の奥山泰裕がいるほか、昨年までJFLで、ソニー仙台としのぎを削ってきた歴史もある。「西日本に住んでいると、実際の被害は感じにくいですけど、奥山やソニー仙台などの存在で、被災地とのつながりを感じることはできる。だからこそ、できることをやっていくことが大事だと思っているんです」(井上)

今回のチャリティーオークションは、全5回に分けて行われるが、そこには、長期にわたってチャリティー活動をしていこうという考えがある。クラブも同様で、20日に全選手・スタッフが参加して、鳥取県内3カ所で義援金の募集活動を行ったが、24日にも鳥取市内で選手数人が同様の活動を実施。今後も選手を入れ替えながら続く予定で、一過性ではない活動で、より多くの支援を被災地に届けようという願いが込められている。

井上自身、今回の震災で、あらためて自分たちが持つ力について考えているという。
「こういうとき、何かしたいと思っても、どうやって形にすればいいのかわからない人もいると思うんです。今回のチャリティーマッチやオークション、義援金の募集活動などで、思いを集めて、発信する場として提供することができる。ガイナーレ鳥取、プロスポーツの存在意義の一つではないかと思います」

プロリーグ参戦1年目に起こった、未曾有の大災害。ガイナーレ鳥取は、プロスポーツクラブの責任と可能性を考えながら、リーグ再開への準備を進めている。

以上

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3月26日(土)東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ 鳥取 vs 広島(12:00KICK OFF/とりスタ)
■チカラをひとつに。-TEAM AS ONE- 東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ
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2011.03.25 Reported by 石倉利英
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