東北地方太平洋沖地震から6日経った――。
被災地から遠い大分では、テレビやラジオ、新聞、ウェブの情報でしか現地のことが分からない。大惨事であることは理解している。今すぐに現地に向かっても何もできないことも承知している。もどかしさのなか「何ができるのか」を考え、「自分たちができること」を始めた。
1日のオフを挟み、今日16日からチームは始動。
「サッカーができる幸せ、ここに立っている幸せを感じて精一杯練習しよう」と田坂和昭監督の呼びかけで練習が始まった。「選手が動揺しているのはわかった。サッカーをしていていいのか、との思いもある。これは誰もが初めて経験することで、何が良くて、何が悪いのかなんてわからない。ただ、自分らはサッカーを通して勇気を与えることしかできない」。いつはじまるか目処のつかないリーグ戦に向け、「観ている人が元気になれる試合をする」ために、大分は休まず、練習を続けることを選択した。
「大分トリニータの選手として、プロアスリートとして役割があると思う」と語ったのは宮沢正史だ。2008年に仙台でプレーしたこともあり、被災地の映像を見て言葉を失った。「全く違う光景になっていた…」。いつも冷静に的確な問答をする宮沢から、多くの言葉は出なかった。
プロスポーツは、無形の価値、たとえば夢や感動、そういったものを創造することができる。選手が動けば、それに共感して多くの人たちが活動に参加してくれるだろう。週末の練習試合や大分市内各地で募金活動をするようだ。大分の総力を結集して、被災地の皆さんにエールを届けたい。
以上
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2011.03.16 Reported by 柚野真也
J’s GOALニュース
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(C)柚野真也
「サッカーができる幸せ、ここに立っている幸せを感じて精一杯練習しよう」と田坂監督の呼びかけで練習が始まった。
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大分は走り続けることで被災地にエールを送る。
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前田俊介なりの無言のエール。いつもはグループ走で最後尾にいる前田が、この日は先頭を走り続けた。
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