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富山のJリーグ3年目が幕を開ける。大幅な選手の入れ替えを初めて行い、選手26人のうち11人が新顔。「一歩一歩」をスローガンに掲げて再スタートする。
オリジナルのフォーメーション「3-3-3-1」で勝負をかける。
安間貴義監督が「クラブの状況や選手の特長、自身の哲学に基づき、(現場である)グラウンドで答えを見つける」というモットーを実践して導き出したシステムだ。
採用理由の最上位は、自らが理想とする「アグレッシブで攻撃的なサッカー」の実現。着想は南アフリカW杯に出場したチリ代表の戦いから得たという。同国のビエルサ監督が退任して既にモデルはなく、独自に成熟を目指していく。「弱いチームがほかと同じことをやっていても勝てない」と安間監督。失うものがない昨季18位のチームにふさわしい、野心的なチャレンジといえる。
以下の理由としては、勤勉に走れる選手が多い▽センターバックの人材が豊富▽サイドバックというポジションの難しさ▽ワントップに適したスピードのあるFWの存在、などを挙げている。
戦術は全員攻撃、全員守備が大前提。全員サッカーを義務付けているフォーメーションと思えるほど、そこが疎かになるとシステムは機能しない。中央に厚い布陣はセカンドボールの奪取に有利だが、攻撃の展開には一人ひとりが走ってパスコースを作らなければ手詰まりになりやすい。守りでも前線からのプレスが少しでも緩めば3バックにつけが回る。選手各自がピンチとチャンスを判断し、アグレッシブにプレーしなければならない。
DF足助翔は「3-3-3-1への指示以前に、安間さんは『ポジションに命を吹き込むのは選手自身だ』と言う。こだわりなく動けるようになったことが大きい」と話す。ポジションにとらわれない自在性、流動性は強調できるセールスポイント。特に攻撃時は3列目、4列目からの飛び出しを奨励しており、相手は対応に苦慮することになるだろう。
「常に相手の最終ラインに対して仕掛けること」を徹底。ビルドアップの形よりも得点への目的意識を高め、すきあれば素早く前線にボールを送る。サイドからの速攻を中心に攻撃パターンは多彩だ。
昨季はリーグワーストの71失点。守備力の向上がチームの浮沈を左右する。キャンプでは「守りのスタートポジション」を重視して練習を積んできた。ボールを奪われた状況に応じ、瞬時に要所を抑えて相手の攻撃ベクトルを弱めることを目指す。
攻撃から守備への素早い切り替えと運動量が欠かせない。昨季、「3-3-3-1」を試行した第32−35節では、疲れがみえた後半に失点することが多く、1勝1分2敗だった。しかし、当時に比べてチームの完成度は格段に上がった。ボールポゼッションが安定し、スタミナ切れの不安は解消されつつある。
陣形からサイドの守りが弱いと思われがちだが、それは承知のうえで準備をしてきた。安間監督は「これまで守備の練習ばかりをやってきた。格上とのトレーニングマッチにも勝つことができ、予想以上にチームは成長している」と手ごたえを語る。J1昇格を目指す横浜FCの攻撃を抑えることができるか。開幕戦は今後の試金石となる。
開幕戦ではまだ勝利がなく、昨季は岐阜に逆転負けした。また、対する横浜FCには昨季第28節、監督交代の引き金となる完敗を喫している。リベンジを果たし、船出を飾りたい。
以上
2011.03.05 Reported by 赤壁逸朗