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スカパー!生中継 Ch181 後03:50〜
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今季の大分のスローガンは『SORYOKU戦 総力×走力』。
昨年から選手の約半数が入れ替わり平均22.3歳と若返ったチームは、心を1つにしてチーム力を高め、全員で戦う総力と、田坂和昭新監督のもと、サッカーの基本である走力をテーマに、アグレッシブなサッカーを目指し強化を進めてきた。
今週水曜日の練習試合では、攻守両面において連動性のあるサッカーを展開。守備では「規律を意識し、前からプレスをかけスペースを消す」指揮官の戦術は浸透しており、相手へアプローチするタイミングやラインコントロールなど細かい動きを点検できたようだ。これまで練習試合でも大量失点したケースはなく、堅守を築く土台づくりは及第点の出来といえる。攻守のつなぎ役であり、新キャプテンの宮沢正史は「個々の役割がはっきりしていてわかりやすい」と、戦術の大枠を打ち出しチームをつくる田坂流サッカーに手応えを感じている。
攻撃は、サイドに軸を置き、流動的にポジションチェンジを繰り返す前線と絡んで得点機を演出する。これまで7対7や紅白戦ではタッチ数制限を設けるなど、少ないタッチ数で連動する意識づけが進んでいることも見逃せない。精度を高めていけばポゼッションだけでなく、リズミカルな攻撃が披露できるはずだ。
そこで気になるメンバー編成であるが、指揮官は選手独自の能力ではなく、組織が目指すスタイルのなかで果たす役目をスタメンの最重要条件に掲げている。「実績があろうとなかろうと、ベテランであっても若手であっても関係ない。その時に一番コンディションの良い選手を使う」とあって、試合当日のメンバー表を見るまで予想がつかない。
今季のJで日本人最年少となる39歳の青年監督の初陣。開幕前のこの時期にテレビや雑誌で予想される順位は決して良くはないが、「ひと泡吹かせたい」と意気込んでいる。どんなプランを練って、どの選手を組み合わせるのか、注目したい。
また、対戦相手となる岐阜の木村孝洋監督とは縁がある。木村監督がマツダで選手をしていた頃、小学生だった田坂監督はサッカー教室で指導を受けたことがあるそうだ。「キックオフカンファレンスでお会いしたとき、木村監督に『覚えている?』と言われてビックリした」と田坂監督。19年目のJリーグであるが、隔世の感を感じずにいられない。互いに監督としてピッチで対戦する2人の指揮官の采配も見どころだ。
以上
2011.03.05 Reported by 柚野真也