本文へ移動

今日の試合速報

夏休みはJリーグに遊びに行こう! 全国で180,000名様ご招待!
夏休みはJリーグに遊びに行こう! 全国で180,000名様ご招待!

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第1節 熊本 vs 東京V】東京V側プレビュー:熟成が楽しみな川勝体制2年目。型に嵌らないヴェルディサッカーでまずは熊本を破り、昨季のリベンジを!(11.03.06)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
3月6日(日)J2 第1節 熊本 vs 東京V(15:00KICK OFF/熊本チケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
スカパー!生中継 Ch185 後02:50〜
試合速報一覧
2011開幕特集totoリーグ顔写真クイズ
----------

熊本側プレビューはこちら

『優勝してJ1帰還』を目標に掲げ、2年目を迎えた川勝ヴェルディの“恩返し”のシーズンがスタートする。

思い返せば昨季の今ごろ、財政事情から目ぼしい補強ができないばかりではなく、クラブ存続さえ不透明という手探り状態のなか、不安のシーズン開幕を迎えていた。あれから1年が経ち、東京Vをとりまく環境は一変した。羽生英之新社長らフロントの尽力により新しいスポンサーも獲得。チーム強化に直結する的確な戦力補強にも成功した。また、川勝良一監督のサッカーは、かつて黄金期を誇った時代からのヴェルディサポーターの心も掴み大きな指示を得ている。Jリーグに携わるほとんどの人が抱えているであろう「楽しみ」だという開幕への思いは、東京Vも同じ。昨年から引き継いでいる“結束力”を最大の武器に、何としてもでも来季のJ1復帰を目指す。

今季のテーマは、昨季築いたベースをどれだけ成長させられるかだ。昨季は開幕から5試合白星を挙げられず苦しんだため、まずは開幕戦で勝ちスタートダッシュを仕掛けたいところだが、「開幕戦は大事だけど、そこにピークを合わせるわけではない」と土屋征夫が語っているように、1試合ずつ勝利と内容にとことんこだわり、一年をかけて着実な進歩を遂げていく構えだ。

その意味では初陣ではまず、始動からキャンプを経、現在まで浸透させてきた今季ヴェルディのスタイルを示せるかがポイントと言えるのではないだろうか。今季はどんなサッカーで魅せてくれ、優勝を目指すのか。恐らくサポーターもそれがまず見たいに違いない。
徹底した足下の技術を活かした地上戦。鮮やかにパスをつなぐために全員が最後までとことん走るという基本ベースは昨季と何一つ変わらない。あとは、「去年からいる選手の個々は確実にレベルアップしている」(川勝良一監督)という成長分に加え、新加入選手の戦術理解度がどこまで進んでいるか。「ほぼ全員頭では理解できているけど、体が同時進行していない部分がある」と指揮官は指摘していたが、それも日を追うごとに改善されつつあることは、毎日の練習を見れば明らかである。
さらに市川雅彦は「どういう持ち方、運び方をするのか、どんなプレーが好きなのか、周りの選手の細かい特徴も把握できてきて、だいぶフィットするようになった」と、連携面での手応えも口にしている。マラニョンも、積極的に自分から監督やコーチに直接質問に行くなど、早期フィットへの意欲を全力で伝えている。こうした向上心がチームを活性化していることは確実だ。この試合だけに限らず、シーズン通して新加入選手との融合に注目したい。

一方、こうした市川、マラニョン、平繁龍一ら強力な攻撃選手の新加入に特に強い危機感を感じ、奮闘を続けているのが井上平である。コンディションも非常に良く、動きにも充実度が溢れている。重ねてきた練習試合でもコンスタントに得点を挙げており、状態の良さは一目瞭然だ。「出たら点決めますよ。見ていて下さい!!」5年目のシーズンを迎える超努力家のゴール宣言に期待大だ。

また、対戦相手が熊本という点では、GK柴崎貴広、DF高橋祥平も特に注目選手として挙げたい。開幕が元東京V指揮官・高木琢也監督率いる熊本戦というのは去年と同じである。柴崎にとっては、あの試合が6年ぶりのJのピッチだった。だが、悔しい敗戦。「同じ思いを繰り返したくない。借りを返す」と、雪辱を誓う。
そして高橋にとっては、高木琢也監督は「デビューさせてくれた恩師」である。「でも、それと勝負は別。逆にしっかりプレーして、成長した姿を見せたい」と、意気込みを語っていた。
だが、柴崎、高橋だけではない。東京Vは昨季熊本に対して2戦2敗を喫しているのだ。全選手がリベンジに燃えているのは言うまでもないだろう。東京Vの根幹『堅守』を軸に、今度こそ勝点3を奪い取りたい。

「こんなに落ち着いてシーズンをスタートさせられるのは久しぶり」と、多くの選手・スタッフが充実感を口にしている通り、今季は最初からサッカーだけに集中できる環境の中でチーム作りを進めてこれている。だからこそ、逆にもう言い訳が効かないと言えるのではないだろうか。
「去年は社長やフロントのみんなが頑張ってくれたので、今年は『こっちの番だ!』と、チームみんなで話している。その思いを見せられると思う」と、平本一樹は断言する。

“蘇生”という奇跡を起こしたクラブ、それを支えてくれる全ての人への感謝を表現するためにも、『J1帰還』は至上命題と言えよう。恩返しに燃える今季東京Vの戦いぶりが、心から楽しみだ。

以上


2011.03.05 Reported by 上岡真里江
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/07/29(月) 00:00 ハイライト:岐阜vs鳥取【明治安田J3 第23節】