スカパー！生中継 Ch181 後00:50〜
試合速報一覧
☆2011開幕特集｜totoリーグ ｜顔写真クイズ
----------
☆湘南側プレビューはこちら
新たなシーズンを迎えるにあたって、岡山は大胆な補強を行なった。なかでも広島から加入したストヤノフの存在は大きく、最近の練習試合では、そのフィード、キープ力を生かすべく、彼をリベロに置いた3-4-3のシステムで戦っている。「4バックにしても、3バックにしても一長一短はある」と影山雅永監督。しかし現システムの最大の利点は、後方からつないで攻撃できること。昨年、チームとしてのべースとなる部分で手応えを掴んだ岡山にとって、このシステムは、チームの幅を広げるための最初のチャレンジだ。
岡山が盤石の態勢で開幕戦に臨めるかといえば、残念ながらそうは言えない。2月末の練習試合で、レギュラー候補と見なされていた桑田慎一朗と一柳夢吾が負傷。桑田はトップ下でポゼッションにアクセントをつける役割を、一柳はウィングバックとしてゴールにつながるアシスト役を担っていただけに、その離脱は大きな打撃となった。ただ、チームとしての総力を発揮しようとする監督に対して、全力でアピールする選手の存在があることは心強い。沖縄キャンプで負傷し、岡山でずっとリハビリを行っていた岸田裕樹をはじめ、柏レイソルユース出身の仙石廉、ネクストでプレーしていた加門亮の３人がトップチームに上がっている。
岸田はチームに合流したばかりだが、短時間で自らの役割を掴んでいるため、3トップの一枚としての出場が期待される。「お互いの動きを見ながら、２シャドー的にもなったりと流動的です。ウイングバックが張って高い位置を取れるので、2、3人がセンタリングに対して信じて入っていけるし、FWが中に入ったらウイングバックが越えていくのが面白いです。久木田紳吾や田所諒のセンタリングに合わせていく感じですね」。リスクもあるが、やりきることが出来れば有効な手段になると話す。
前線のほかの2枚には、中野裕太と臼井仁志の出場が濃厚。「2次キャンプから新しいシステムでやって来て、いい感じに仕上がっていると思う。イリアン（ストヤノフ）がキープしたり、ボールを出すことで、自分たちのペースでプレーできるようになっている。完全に詰めることは出来なくても、日々成長という形で連係を高めていきたい」（中野）。2月27日の愛媛との練習試合でゴールを決めた臼井は、「ビルドアップへの意識が高まっている。そこからどうやってスピードアップして崩すかということが皆に浸透している。前３枚というシステムは、フォローがあってやりやすい」と話す。
展開力のあるボランチ・千明聖典は、ストヤノフとの連係を言葉で確認し合うより、「感覚で掴んできた」と話す。鹿島から加入し、同じくボランチでプレーする大道広幸は、守備を固めながら、積極的に上がって攻撃に絡んでいく。後方から組み立て、ボランチを経由する岡山の新しい攻撃スタイルの初お披露目は、アウェイの地・平塚での開幕戦だ。多くの岡山サポーターに大いなる手応えを感じさせてほしい。
以上
2011.03.04 Reported by 尾原千明
