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☆2011開幕特集｜totoリーグ ｜顔写真クイズ
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クラブ初となるＡＣＬ出場権を獲得し、3月2日に早速アレマ・インドネシアとの一戦を行い、歴史的な1勝を手にしたＣ大阪。わずか中2日という間隔で、2011年シーズンのJ1リーグ戦開幕戦を迎えることとなった。その試合は、同じ大阪を本拠地とする宿敵・Ｇ大阪との、絶対に負けは許されない「大阪ダービー」。アウェイ万博の地に乗り込んで、リーグ戦の緒戦からいきなり大一番を迎える。
ただ、歴史的な1勝といっても、Ｃ大阪のＡＣＬ幕開けは、2-1という辛勝であり、決して会心の内容とまではいかなかった。「今日は何もいいところがなかったので、最初からやり直しだと思う」（乾貴士）、「特に前線4人のプレーの質の低さが今日は目立ったので、そこをもうちょっと改善していかないと、これからちょっと厳しい戦いが待っているかもしれない」（倉田秋）と、攻撃陣を中心に反省の弁が多く聞かれ、レヴィークルピ監督も試合後には「セレッソのクオリティを考えると、あれだけのパスミスをしてしまったことは非常に残念」と述べるなど、まだまだ改善の余地があることを証明したゲームでもあった。それだけに、「ガンバ戦では、アレマ戦の後半のとき以上のサッカーをしなければ勝つことはできない」と、指揮官は改めて気合いを入れ直している。
ただし、「（アレマ戦で）逆に大勝して、『こんなもんか』と思ってしまうよりも、かえって（Ｇ大阪戦には）気持ちを引き締めて臨めると思う」と、前向きにとらえるのは、主将の茂庭照幸。「今年タイトルを取る、やってやるという意気込みがチームにあるなか、ガンバに勝ってこそ（目標を）実現できたり、資格があると思う。開幕がガンバ戦というのは特別なものを感じるし、サポーターも盛り上げてくれるし、ぜひいい結果を出したい。難しい試合になると思うが、すべてをぶつけて戦いたい」と、この大阪ダービーに闘志を燃やしている。
そして、今回のＧ大阪戦での最大の注目点は、その茂庭、上本大海、キム ジンヒョンら守備陣と、昨年Ｃ大阪で活躍したＧ大阪FWアドリアーノとの激突になるだろう。新体制会見ではレヴィークルピ監督、主将の茂庭照幸らも、冗談交じりに「アドリアーノには、もう1回退場になってもらいたい（笑）」と、2010シーズン第23節Ｇ大阪戦で当時Ｃ大阪にいたときの再現をアドリアーノに求めるシーンもあって爆笑を誘っていたが、宿敵に移籍したストライカーに仕事をさせないという思いは、Ｃ大阪のチーム誰もが持っている。「どうやって止めるかは俺らの仕事。アドリアーノの特長を消しつつ、びびらずにチャレンジしたい」と、ディフェンスリーダーは頼もしい言葉を残してくれた。この熱いバトルは、まさに見物だ。
また、因縁と言えば、播戸竜二、倉田といった元Ｇ大阪勢も、古巣、万博に乗り込んでの直接対決は楽しみにしている。「今までＧ大阪で育ってきたが、今はＣ大阪の一員なんで、いいライバルとして、しっかり自分の力を出して、勝ちたい」と倉田が述べれば、播戸も「昨年は僕自身（万博でのダービーに）出られなかったし、次は出て点に絡みたいし、あそこ（万博）でやりたい。開幕戦に勝って、しっかり勢いに乗っていきたい」と強い意気込みを示している。彼らの活躍にも注目だ。
もちろん、「昨年はＧ大阪に勝ってないので、今度こそ勝ちたい」と言う乾をはじめ、大阪ダービー初登場となるキム ジンヒョン、キム ボギョンの韓国代表コンビ、そして新戦力のストライカーで、アドリアーノとバスコ・ダ・ガマ（ブラジル）時代に同僚だったホドリゴ ピンパォンらのプレーからも目が離せない。特に、来日初の公式戦であるACLアレマ戦で2点を決めたピンパォンは、今季練習試合からゴールを量産しており、この試合でも重要な得点源となるはずだ。
2003年以来となる万博での白星、そして1999年以来のJ1開幕戦勝利を目指して、大勢のサポーターとともに、敵地へ乗り込むＣ大阪。アレマ戦でたまった鬱憤を、ここで晴らす。もちろん、Ｃ大阪の攻撃的な、クリエイティブなサッカーで、最後までマックスに攻めきる。
以上
2011.03.04 Reported by 前田敏勝
