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☆2011開幕特集｜totoリーグ ｜顔写真クイズ
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期待と不安が入り混じる開幕戦。シーズン終盤とはまた違ったドキドキ、ワクワク感がこの季節の楽しみでもある。そしていよいよ今週末、Jリーグが始まる。シーズンが始動して、はや1ヶ月以上が経過し、愛媛も他のチーム同様にキャンプやトレーニグマッチを通じて開幕に備えてきた。開幕前、最後のトレーニングマッチは2月27日の岡山戦、結果としては２−１の勝利で締めくくった。新加入のDF池田昇平は、それまでの実戦も含めた手ごたえを「トレーニングマッチでは失点も少なかったし自信がある、といえばある」と控えめに語る。「でも、やっぱりリーグ戦となれば相手のテンションも違うし、やってみなければわからない」と、この時期ならではの難しさも指摘した。
昨季の愛媛と言えば、リーグで2番目に少ない失点数の堅守が代名詞となった。しかし、オフにはアライールと小原章吾のセンターバック2人が移籍。今季も堅守をベースに、とは簡単にいかない状況になってしまった。今季、そのセンターバックの一角は池田が担うことになりそうだが「チームの背骨とも言える選手がいなくなり、新しく入った選手のクセをつかむのにも時間がかかった」と、GK川北裕介も開幕までの準備期間のポイントが最終ラインの連携にあったことを明かす。
それでも、次第にコミュニケーションが深まったことは選手同士のコメントからも感じられた。ただ、「新しい選手は時間とともにフィットする」とバルバリッチ監督も語るように、この1ヶ月あまりで完成を求めることは酷な話だろう。むしろ「試合中に問題点が出たら、選手同士でどれだけ修正できるか」という池田の言葉が重要。池田のパートナーが予想される高杉亮太も「岡山戦もラインを下げすぎた時に監督の指示があった。上げ下げがキッチリできれば、ウッチャン（内村圭宏）のスピードも恐れることはない」と開幕戦のポイントを挙げる。
また、「守備はチーム全体の仕事。それぞれが力を注ぐことでより機能する」とバルバリッチ監督は常々語るが、その面ではセンターバック以外の主力がほぼ残留した点はプラスの材料になっている。高杉も「去年は監督も来たばかりで、トレーニングの面でも大きな変化があった。しかし今年は昨年1年間通してやってきた選手が残り、すんなりとスタートができた。チームとして、監督がやろうとすることへの理解は早くなったと思う」とチームの成熟が進んだことを強調。「失点しないことをベースに、いい選手も入ったので攻撃力も上がるのでは」と力強く語る。
その攻撃面に関しては、新加入組の中で横浜FMからやってきたFW齋藤学が存在感をアピール。自ら仕掛けるだけでなく、サイドで受けて得点の起点になったり守備も精力的にこなしてポジション獲得に意欲を見せている。本人は「持っている力を100％出して戦えればいいし、何よりチームが去年以上の成績を目指す中で自分も結果を出したい」とキッパリ。昨季FWの柱に成長したジョジマールやチーム最多の7得点をあげた福田健二、怪我で出遅れたものの復帰してきたベテラン大木勉や内田健太といった個性的なメンツも前線で激しいポジション争いを続けている。こうしたバリエーションの豊富さは、組み合わせ次第で大きな武器になる。再び守備の組織を整え、攻撃に幅を持たせるバルバリッチ監督の采配には今季も注目したい。
他にも、1986年生まれのMF大山俊輔と渡邊一仁、FW石井謙伍の同世代トリオは殻を破って飛躍できるか。そして新加入選手なら前野貴徳、小笠原侑生の県人選手がいつJデビューを果たすかなど、シーズンの楽しみは多い。そして、残念ながら怪我で古巣・札幌との開幕戦を欠場する吉弘充志の復帰がいつになるのかも気にかかるところだ。こうして、様々なことに思いを巡らせ、想像を膨らませることができるのもこの時期ならではの楽しさ。
こうして、今年もJリーグのある暮らしがまた始まる。一喜一憂する週末。まずは、今週末のニンジニアスタジアム。今季の目標に掲げるように昨年以上の成果を残し、愛媛にとってステップアップのシーズンになることを期待しながらスタジアムへ足を運ぼう。
以上
2011.03.04 Reported by 近藤義博
