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☆2011開幕特集｜totoリーグ ｜顔写真クイズ
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石崎信弘監督が就任して３シーズン目。３年ぶりのＪ１昇格を目指す札幌の２０１１年シーズンは、敵地・愛媛で幕を開ける。
開幕前のキャンプで指揮官が最初に着手したのがディフェンスの構築だった。昨シーズンまでの主軸が複数移籍し、その顔ぶれが大幅に変わっていたためである。左サイドバックの岩沼俊介は今シーズンも主軸としてプレーする見通しだが、それ以外の４バックの３ポジションはすべて新加入選手が配置される模様。ラインを積極的に押上げ、後方からのコーチングで前方の選手にプレスを仕掛けさせる石崎サッカーの基本戦術を徹底して叩き込んできた。
最終ラインについては１次キャンプに練習生を参加させたり、日高拓磨が負傷離脱したりと、バックアップの層に不安があると見ることもできる。しかしその一方で、早いうちにメンバーを固定させて戦術の浸透をさせることができたというメリットもある。なかでもＣ大阪から完全移籍で加わった山下達也は、リーグ戦出場経験こそ多くはないものの、高さと強さ、速さを兼ね備えており、そのポテンシャルはリーグ屈指のものと言っていい。センターバックの要として活躍を見せてくれそうだ。
オフェンスに目を向けると、こちらは顔ぶれが昨シーズンとほぼ不変。「昨年の終盤は、いい形でパスをつないで相手守備を崩すことができていた」と石崎監督は振り返っており、今シーズンはさらなる熟成を期待できる。そこにテクニックとスピードを兼ね備えたアンドレジーニョ、シンプルなパスさばきと裏への飛び出しのセンスを持つブルーノが加わっており、崩しのバリエーションはさらに増えそうな気配である。
さて、そうして迎えるこの開幕戦を前に、触れておかなければいけないのがＧＫのポジションだ。昨季途中に高原寿康が右アキレス腱断裂という重症を負っており、開幕直前になって高木貴弘も左大腿部肉離れで離脱。開幕スタメンを３年目の曳地裕哉、ルーキーのイ・ホスンというリーグ戦出場経験ゼロの２選手が争うこととなったのだ。果たしてどちらがデビューをするのか、そして、どういったパフォーマンスを見せてくれるのか。この部分には是非とも注目をしておきたいところだ。
札幌は地元に戻ることなく、キャンプ地の熊本市内から直接、愛媛の地へと乗り込むことになる。「キャンプからそのまま開幕戦に向かうのは、メンタル的には難しい。でも、しっかりといい準備をしていい結果を出したい」と石崎監督。１月中旬からの１次キャンプが始まり、チームには長期キャンプによる精神的な疲労が蓄積しているはず。しかし、それが北国クラブの宿命である。そのハードルを乗り越え、敵地での好パフォーマンスに期待したい。
「個人としてもチームとしても、目標はとにかくＪ１昇格」。そう語るのは新キャプテンの河合。高い意欲を胸に、石崎・札幌の３年目のシーズンがいよいよ始まる。
以上
2011.03.04 Reported by 斉藤宏則
