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スカパー!生中継 Ch183 後04:50〜
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☆2011開幕特集|totoリーグ |顔写真クイズ
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先週行われたプレシーズンマッチ柏戦で水戸は大きな勇気を手にすることができた。昨季圧倒的な力でJ2を制した柏を相手に1対0で勝利を挙げたのだ。「柏が本調子でなかった」(柱谷哲二監督)ことを差し引いても、開幕前に強豪を倒したことは若いチームにとって自信になったことは間違いない。胸を張って、開幕戦を迎えることだろう。
開幕戦の相手は昨季までJ1で戦っていた京都。新たな一歩を踏み出す相手として不足はない。水戸にとって大切なことは、いかにビビらずに立ち向かえるかということ。「京都はメチャクチャ強い。特に攻撃陣はすごい。テクニックもあるし、フィジカルも強い。なんでJ2に落ちてきたのかと思うほど」と柱谷監督が実力を認めるように現時点で水戸と力の差があることは否めない。それでも水戸がやるべきことは変わらない。「今までやってきたことを出すだけ」(柱谷監督)である。「勝つ負けるは90分戦った後に出るもの。まずは力を出し切る、走り切るということが大前提。それが今季の水戸の最大のテーマ。それができれば、おのずと結果はついてくる」と柱谷監督は力を込めた。
柏を撃破した試合が1つの指標となるだろう。チーム全体のバランスを崩さず、しっかりとブロックを組みながら相手の攻撃を封じ込め、ボールを奪っては果敢に前に出ていく。たとえミスをしても全員が集中力を切らさずに、その動きを繰り返したからこそ、勝利を手にすることができた。強力な攻撃陣を擁す京都を封じるためにも、柏戦で見せたサッカーを続けたいところだ。
そして、柏戦で得た収穫はそれだけではない。レアンドロ・ドミンゲス、ジョルジ・ワグネル、ホジェルといった柏の強力なブラジル人を相手に一歩も引かずに封じ込めた経験がこの試合で生きるに違いない。京都の攻撃をけん引するのはディエゴとドゥトラのブラジル人。彼らを封じ込めることが勝利への条件となる。柏戦で得た自信を胸に若い守備陣が食い止めてくれることに期待したい。
胸が高まる開幕戦。選手たちも「楽しみですよ」と声をそろえる。だが、柱谷監督は「開幕戦はあくまで38分の1ですよ」と冷静に語る。というのも、今季の水戸は若い選手が多いため、戦いながら強くなっていくチームである。「開幕戦に100%を持ってくるわけではない」と柱谷監督は豪語しており、あくまで強化の通過点として見ている。とはいえ、この試合がこの上なく重要なことは間違いない。何事でも積み上げていく時に最初の部分が揺らいでいると、すぐに崩れてしまう脆いものが出来てしまう。はじめの一歩となるこの試合が今後の水戸の行く末を決めると言っても過言ではない。『柱谷水戸』の命運が懸っているのである。
「勝ち負け、どっちに転んでも楽しみ。とにかく継続していっぱいトレーニングして、チームを強くしていく」と柱谷監督は目を輝かせる。登録27人中11人がルーキーという若いチームゆえ、今季の水戸の力は未知数と言える。だからこそ、見る楽しみがあるというものだ。果たしてどんな戦いを見せてくれるのか。もしかしたら、我々が考えているよりもはるかに希望に満ちたものかもしれない。
以上
2011.03.04 Reported by 佐藤拓也