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【J1:第1節 柏 vs 清水】柏側プレビュー:J2で築き上げた力を今こそ発揮せよ。2011年の柏旋風は、ここから始まる!(11.03.05)

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2年ぶりに柏がJ1のステージに帰ってきた。昨シーズンは開幕19戦無敗と最少敗戦数2という2つの新記録を樹立し、独走の末にJ2を制した。確固たる戦い方を築き上げたチームは自信を抱き、満を持してJ1へと乗り込む。

柏は2月に千葉と水戸を相手にプレシーズンマッチを行ったが、2試合とも0−1で敗れている。この結果によって開幕戦へ向けての懸念や不安を感じるかもしれないが、ネルシーニョ監督は1月の始動から2月いっぱいまでを「キャンプ期間」と称しており、水戸戦ではジョルジ・ワグネルの左サイドバック起用をはじめ、昨シーズンには1度もコンビを組んだことがないホジェルと田中順也に2トップを組ませるなど、テスト的な意味合いが非常に強かった。もちろん新布陣が機能せず、結果が出なかった点については真摯に受け止め、その原因を突き詰める必要がある。だが、智将の頭の中にはすでに揺るぎないファーストチョイスの布陣があり、それを今さら試す必要がないからこそ、長いシーズンを見据えいくつかのオプションを模索していたのだろう。

したがって、開幕戦はおそらく昨シーズンの基本布陣がベースとなる。4−4−2の中盤ボックス、その中で変更があるのは3箇所。右サイドバックに増嶋竜也、攻撃的MFの一角にワグネル、そして北嶋秀朗とホジェルが2トップを組むという布陣が予想される。ホジェルはプレシーズンマッチでは不発に終わったが、「昨日(3月2日)、ホジェルと30〜40分ぐらい話し合い、お互いに要求しあった」と北嶋が話すように連携面の確認を徹底的に行った模様。「キタジさん(北嶋)は周囲に対して気が利くタイプの選手。降りてクサビのパスを受けられるので、ホジェルも持ち味を出せると思う」という栗澤僚一の言葉通り、ポストプレーをこなし、サイドのスペースへ流れて起点を作れる北嶋は、現時点ではホジェルのパートナーに適任である。仮にプレシーズンマッチ同様、ホジェルが機能不全に陥った場合には、北嶋と阿吽の呼吸を見せる林陵平が控えている。中盤にも流れを変えられる2人、ドリブラーの大津祐樹、パサーの茨田陽生とタイプの異なる選手がいるのも心強い。百発百中で采配をヒットさせるネルシーニョ監督の選手交代の妙にも注目したい。

また、守備陣に目を移せば、GK菅野孝憲、パク・ドンヒョク、近藤直也、橋本和は昨シーズン不動のメンバーで、J2最少失点を誇った守備力に陰りはない。パク・ドンヒョクは1998年アジアユースではU-19韓国代表として、高原直泰、小野伸二のいるU-19日本代表と2度対戦し、2度とも勝利を収めている。この再戦にも「高原は良い選手だけど抑える。柏は強い。大丈夫」と流暢な日本語で自信を覗かせた。右サイドバックの増嶋は新戦力ゆえに「京都とやり方が違うので…」と首をかしげるものの、新戦力の中では比較的早い段階でチーム戦術へのフィットを示しているとあって、この起用にも問題はないだろう。清水のシステムは4−3−3、もしくは4−2−3−1。つまりサイド攻撃の頻度は多くなるだけに、橋本、増嶋がどこまでサイドの攻防でイニシアチブを握れるか。昨シーズンのJ2と同じく、そこはゲームの行方を大きく左右する重要なポイントになりそうだ。柏がサイドを制圧できるようであれば、ボックス型の中盤と両ワイドに開くサイドバックによるパス回しが可能になり、J's GOALのJ2シーズン表彰2010で見事MIPを受賞した柏の誇る“創造者”レアンドロ・ドミンゲスを中心としたクリエイティブな攻撃が炸裂する可能性はグッと高くなる。

さらに、勝点3獲得のために必要不可欠なのは、選手たちが昨年の戦いで体現した勝利への飽くなきメンタリティを今年も発揮することにある。「戦う気持ちを忘れてはいけない。勝つために球際や競り合いでは絶対に負けない。そういう気持ちがあれば、戦術面でもカバーできる部分はある」と栗澤は力強く言い放った。思い起こせば昨シーズンは、後半アディッショナルタイムで劇的な逆転勝利を収めた試合も、数的不利を強いられながら勝ち切った試合も少なくはなかった。あの2010年の1年間で築き上げたものは、すべてこれからの戦いのためにあったと言っても過言ではない。今シーズン、J1で吹き荒れる“柏旋風”は、3月5日の日立台から始まる。

以上

2011.03.04 Reported by 鈴木潤
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