![チケット販売はこちら チケット販売はこちら](/jsgoal_archive/images/1dot.gif)
![リアルタイムスコアボード リアルタイムスコアボード](/jsgoal_archive/images/1dot.gif)
スカパー!生中継 Ch185 後01:50〜
試合速報一覧
☆2011開幕特集|totoリーグ |顔写真クイズ
----------
★F東京側プレビューはこちら
今年のJリーグディビジョン2が開幕する。サッカーファンならずとも、この日は特に注目が集まるに違いない。J2は、新しいチームが加わり38節の戦いで順位を競うことになる。12月3日にどんな結末が待っているのか、誰にもわかるはずがない。だからこそ、今年もJ2の熱き戦いを楽しむことができる。
サガン鳥栖は、開幕戦をアウェイの味の素スタジアムで迎える。相手はFC東京で、いわずと知れたJ1昇格候補の筆頭である。昨年度の主力の多くが残り、日本代表クラスがその陣容に名前を連ねる。そこに実力を持った強力な外国籍選手が加わった。戦わずとも、その実力を図り知ることができるチームである。そんな強力なチームと開幕戦で対戦できるということは、色々な意味で幸運と言えるだろう。このページで、できる限りの情報をお伝えしたい。
鳥栖は、今季から尹晶煥(ユン・ジョンファン)が監督として指揮を執る。昨年のヘッドコーチとしてよりも、今年はより尹晶煥カラーが強くなっている。「まだまだ足りないところもあるが、開幕戦がとても楽しみ」と手ごたえを感じているようである。
その一つは、昨季のメンバーに加え新加入のメンバーの融合がある。GK室拓哉、センターバック木谷公亮、MF早坂良太、FW豊田陽平ら不動のメンバーに、センターバック浦田延尚、MF岡本知剛、國吉貴博らがスピードと連動性をもたらした。特に前線では、流動的に動くことができるようになり、起点と基点が多くなった。これに両サイドバックが加わるのだから、攻撃はJ2屈指と言える。今節の試合を見た人は、昨年に比べ「深さと広さをうまく使う攻撃」と感じていただけるだろう。
2つ目に、守備の戦術の確立があげられる。
昨季は、DFラインを高く保っても、前線との連動が薄かったために縦への1本のパスで崩されるシーンもあった。攻撃参加した後のサイドDF裏へのケアが遅れるシーンもあった。しかし、今季は守備の戦術が徹底されている。ここで多くは明かすことができないが、「ボールを奪われても、すぐに相手にプレスをかけることができる」(尹晶煥監督/鳥栖)切り替えと、「そこができなくてもDFラインのコントロールで対応ができる」(同)意識が徹底されている。
これだけ、チームの戦い方が明確になっただけに、その完成度を確かめたくなるのがファン心理であろう。
それには、試合しかない。トレーニングマッチでも、プレシーズンマッチでもない、本気モードで戦うリーグ戦で検証したい。その相手がF東京ということは、十分にチームの仕上がり具合と戦術の浸透を図り知ることができると思う。
怖れるに足らず。今までやったことを出せるように頑張るだけでいい。それが結果につながり、勝敗につながるはずだから。
尹監督は、今季のスタートにあたって、「J1昇格はお約束できないが、J1昇格に向けて全力で戦うことはお約束します」と力強く宣言してくれた。
今年の鳥栖は、監督の意志と選手たちの戦う意志が一致している。チームとして戦ううえに一番重要なことが出来上がったチームになった。
怖れるに足らず。今までやったことを出せるように頑張れば、おのずと結果は付いてくる。
筆者は、今季のJ2を混戦と予測した。取材を通して感じることは、どのチームも戦い方に特徴が出ていることである。相手に合わせて戦う方法もあるだろう。真っ向から、力でねじ伏せる方法もあるだろう。どの方法がベストの判断なのかは、監督のサッカー観につながる。まずは、贔屓チームが実力を出せるように応援したい。狙った形が出れば、大いに賞賛の雄たけびを上げ、出せなければ容赦なく叱責すれば良い。そうしながら、チームもサポーターも強くなれるはずである。
今年もサッカーのシーズンが始まった。今季はどんなドラマが生まれるのだろう。できれば、贔屓チーム以外のドラマにも目を向けてほしい。そうすることで、もっとサッカーのおもしろさを感じることが出来るはずである。
サッカーには、無数のドラマが隠されている。
以上
2011.03.04 Reported by サカクラゲン