12/12 14:00 京都 vs 湘南＠東城陽G
★Jユースカップ2010特集
★Jユースカップ2010出場チーム紹介

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■隙間に潜む剣先

「気質的、性格的部分でもアタッカータイプ」。Ｕ−１８の本田将也監督は今年８月に２種登録を果たした逸材をこう評価する。駒井善成。相手に向かう高い集中は研ぎ澄まされた力強い剣先、相手が築く塁砦を一気に決壊させる破壊力を持つ。

京都では駒井を始めトップチームに登録された選手がチームの軸となっている。ボランチの山田俊毅がボールを的確に散らし、左右両サイドでは伊藤優汰、下畠翔吾が突破を窺い、そして、前線では予選リーグ６得点の久保裕也が果敢に動き回る。彼ら以外にも全員が質の高い動きを見せ、巧みにパスを回していく。京都が好チームであることは間違いない。そこに駒井が加わることで京都は好チームから相手を切り裂いていく危険なチームへと変貌する。

アタッカーでありながらボールを散らし、前線の選手ながら簡単に下がってパスを受ける。駒井のプレーは変化に富む。相手の守備網の隙間に入り、的確に相手の急所にパスを送れば、機を観て自らドリブルで相手守備網を引き裂いていく。先手の攻撃を展開する駒井に対し、指揮官は「イニシアチブを取れる選手」と話す。

だが何と言っても「リスクを冒しながら仕掛けていくのが彼の一番の良さ」（本田監督）だ。纏う風格は「強気」の一言。隙間に潜み機を窺い、「ここぞ」の時に相手をえぐる剣先と化す。「隙間に潜む剣先」が京都の攻撃をリードする。

2010.12.08 Reported by 武田賢宗