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【J1:第34節 C大阪 vs 磐田】レポート:C大阪、攻めきって6得点の大勝!3位以内確定でACLへ!磐田は前田の2年連続得点王となるゴールが生まれるも、今季勝ち越しならず(10.12.05)

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12月4日(土) 2010 J1リーグ戦 第34節
C大阪 6 - 2 磐田 (15:37/金鳥スタ/15,011人)
得点者:24' アドリアーノ(C大阪)、29' アドリアーノ(C大阪)、49' 成岡翔(磐田)、54' アドリアーノ(C大阪)、56' 前田遼一(磐田)、59' アドリアーノ(C大阪)、87' アマラウ(C大阪)、90'+3 播戸竜二(C大阪)
スカパー!再放送 Ch181 12/7(火)後07:00〜
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キンチョウスタジアムの今季最高入場者数となる1万5011人の大観衆の声援、C大阪カラーのコレオグラフィーが作られるなど、キックオフ前からサポーターが作り上げた最高の雰囲気に、C大阪の選手たちが見事に応えた。結果は6-2でC大阪が大勝。クラブ史上最高順位となる3位を達成し、ACL出場権も初めて獲得した。その勝因は、レヴィークルピ監督の采配をはじめ、チーム全体に「攻めきる」意識があったからに他ならない。

ケガで司令塔のマルチネスを欠くなか、今節は家長昭博がボランチに回り、小松塁が先発。攻撃重視の4-4-2のシステムで臨んだ、この一戦のC大阪。前半、磐田の激しいプレスに苦しんだところもあったが、エースストライカー、アドリアーノがゴールショーを見せて、チームを栄光に導く。その幕開けは24分、乾貴士とのワンツーから先制点を記録すると、その5分後にも、清武弘嗣の右アウトサイドでのやわらかなタッチでのパスを受けてゴール。エースストライカーの2得点で、前半C大阪がリードして折り返す。

後半、C大阪は家長をいつもの3シャドーに戻して、ボランチにアジア大会から帰ってきたばかりの山口螢を投入。2年目のホープをレヴィークルピ監督は大胆に起用する。そのなかで、一時は守備のバランスが整わず、早々に1点を返されてしまうことに。2003年からC大阪一筋の酒本憲幸は「いろいろ思い出しました……。このまま点が入ってしまったら恐いなと……」と、一瞬、これまでのC大阪の大事な試合での悔しい歴史を思い返していたという。

しかし、その心配は杞憂に終わる。劣勢を跳ね返したのは、またもアドリアーノ。54分にハットトリックを達成すると、磐田にすぐさま1点を再び奪われても動じることなく、59分には家長のスルーパスを確実に押し込んで、1試合4得点。しなやかにシェイプされたスピードあふれる黒豹が勝負を決めた。

C大阪の勢いはまだ止まらない。ブラジル人指揮官は永井龍、播戸竜二と活きのいいFWを次々とピッチに入れて、なおも点を取りに行くと、家長を中心に、前線が躍動。すると、87分には丸橋祐介のCKからアマラウがヘッドを決め、仕上げは、チームをこれまで精神的に鼓舞してきた播戸。G大阪時代からのホットラインである家長からのスルーパスを受けてきっちりゴール。お祭り男が、まさに「C大阪祭り」を見事にしめくくった。

そして、タイムアップの笛。さらに、スタジアムのサポーターから、地響きのような大歓声がわき上がる。鹿島の引き分けの情報が入り、勝点で上回ったC大阪は3位が確定。晴れてACL出場権を獲得し、選手、スタッフはピッチで歓喜の輪を作って、喜びを身体いっぱいで表した。「ACL!ACL!」の大合唱に包まれた場内。レヴィークルピ監督は「『頑張りスピリッツ』を存分に見せてくれたことに対し、選手たちを心から讃えたい。今日の勝利、このACL獲得を、これまで応援していただいた皆様に捧げたい」と、試合後満面の笑みで語り、C大阪は最高の形で、2010年シーズンの戦いを終えた。

一方の磐田は、リーグ戦4年ぶりの勝ち越しをかけて敵地に乗り込んだが、C大阪の勢いの前に屈した。それでも、前半から磐田らしい躍動感あふれる動き、厳しいプレスで相手を翻弄すると、2点ビハインドの後半は成岡翔、そして、前田遼一の3試合連続弾となる今季17得点目で、あと一歩のところまでC大阪を追い詰めた。しかし、前田、山崎亮平の2トップが相手DF茂庭照幸、上本大海の両センターバックのタイトなプレスに封じられるなど、逆転までには至らなかった。「非常に残念で悔しい」と、この試合を振り返った柳下正明監督は、「もう一度しっかり見つめなおして来シーズンに向けてやっていきたい」と今季を反省しつつも、「この試合で唯一の救いは、前田が1点取って得点王をとったこと。こういう負け方で悔しいけれども、チームとしておめでとうという言葉をかけたい」と、2年連続得点王となったストライカーを讃えていた。

C大阪のACL出場権獲得の瞬間が、磐田・前田の2年連続得点王の快挙が生まれた2010年12月4日のキンチョウスタジアム。その場に集った人たちには、忘れることのできない、歴史に残る一日として、記憶に刻まれたことだろう。特にC大阪に関わる人々にとっては、至福のときとなったはずだ。未来への、アジアの扉を、C大阪は自らの手でこじ開けた。

以上

2010.12.05 Reported by 前田敏勝
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