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【J2:第38節 岡山 vs 福岡】レポート:前後半の様変わり、久藤清一のラストゴール…。福岡に「持って行かれた」、岡山のホーム最終戦(10.12.05)

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12月4日(土) 2010 J2リーグ戦 第38節
岡山 1 - 2 福岡 (12:33/カンスタ/7,100人)
得点者:22' 澤口雅彦(岡山)、50' 山形辰徳(福岡)、55' 久藤清一(福岡)
スカパー!再放送 Ch185 12/6(月)前08:00〜
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J加入2年目の岡山にとって、ホームで迎える最終節は初めてだ。J1昇格を決めた福岡はさておいて、ゲーム後のセレモニーは勝利して迎えたい、今年続けてきたことを余さず見せる「総力祭」のラストゲームを決めたいという思いは強かったが、果たすことは出来なかった。

立ち上がりはスローだった。アグレッシブでスピーディーなサッカーを掲げて1年間を戦ってきた福岡も、細かくつないだ速い攻撃が演出できず、岡山はペナルティーエリア付近まで持ち込むことは出来たが、その後の精度と迫力に欠けた。しかし岡山は野田紘史、小林優希が駆け上がる左サイドの攻めを繰り返すことで、徐々に自分たちのリズムを作り始め、左サイドが活発になることで、右サイドからの意表をついた攻撃も有効になった。

先制点は岡山。前半22分、小林のコーナーキックを中央低い位置にいた澤口雅彦がヘディングで決めた。中町公祐のマークをかいくぐったように見えたが、「いいところに落ちてきたので、身体を投げ出す感じだった」ゴール。守備では福岡の大久保哲哉、城後寿が高い位置で起点となる場面を減らし、ボランチ・千明聖典の福岡の前線にひび割れを起こすインターセプト、田所諒の展開、小林のクロスと、攻撃の形を作るチャレンジを続けた。

ハーフタイムに影山雅永監督は、「天皇杯での逆転負けを繰り返さないよう、もう一段戦う気持ちを出して走り続けよう」と選手を送り出した。しかしこの日、負傷退場した中町に代わって入った鈴木惇はエネルギーに満ちていた。前半からアクセントとなる動きをしていたが、後半5分、自ら得て、蹴った直接フリーキックのこぼれ球を山形辰徳が決め、同点とする。さらに5分後には、鈴木のシュートのクリアボールを久藤清一が決めて勝ち越し。久藤は「こぼれてくると思ったので枠に入れることだけを考えていた」と話す。篠田善之監督にとって、「僕が監督になって最初のゴールもそうでしたし、今日も最後、キヨ(久藤)が入れてくれて勝ったことが素直にうれしい」決勝ゴールとなった。

「福岡は前後半で別のチームだった」と小林。「スロースターター・福岡にやられた」と千明。岡山は後半に入って相手が点を取りに来ることはわかっていたが、防ぐことは出来なかった。ゲーム終盤の追い上げも、シュートまでに手数が掛かり、福岡の守備が堅牢になって阻まれた。

岡山が1点リードで入った後半、追加点を取りにいったことははっきりわかった。だからといってこの結末を、福岡との実力差というひと言では片づけられない。実力差をハードワークで覆したシーンを今年、何度か見せられているからだ。影山体制1年目は、デビューイヤーの昨年より進歩したために、いくつかの課題が明確になった。そのひとつ、リード時のメンタル管理が最終戦に出たことは偶然ではない。「現在のJ2には、中位に属してもおかしくないチームが増えている。我々が向上しても、ほかも力をつけているから、このままだと今の順位(17位)から抜け出せない」前提から、岡山の来季は始まる。

福岡は12月25日に行われる第90回天皇杯準々決勝、F東京戦に勝つことが当面の目標だ。J1昇格が決まったチームと、来季J2で戦うことが決まったチームの戦いが、たやすいゲームであるはずはないが、「こうなったら元日まで」が今の彼らの合言葉だ。

以上


2010.12.05 Reported by 尾原千明
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