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ルヴァン 準々決勝 第1戦
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【J1:第33節 川崎F vs 浦和】レポート:主導権を握った時間帯に、それぞれ1点ずつを取り合った試合は1−1のドローで決着。川崎Fはホーム最終戦を勝利で飾ることができなかった。(10.11.28)

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11月27日(土) 2010 J1リーグ戦 第33節
川崎F 1 - 1 浦和 (14:04/等々力/19,411人)
得点者:1' 矢島卓郎(川崎F)、75' エスクデロセルヒオ(浦和)
スカパー!再放送 Ch180 11/29(月)後00:00〜
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鮮やかな先制点だった。試合開始直後の30秒ごろ。ケガの森勇介に代わり先発する伊藤宏樹が入れた絶妙なクロスに、矢島卓郎が頭で合わせる。

タイトルを失い、ACL出場権も厳しい状況となっていた川崎Fにとって、ホーム最終戦となるこの浦和戦へのモチベーションは高かった。勝利で等々力での最終戦を終えようとの思いは強く、だからこそ立ち上がりに奪った先制点はチームを勢いづけるものになっていた。

1点を失った浦和はリスクを取って攻撃に枚数をかけ、分厚いパスワークで川崎F陣内に攻めこむ。しかし川崎Fにとってその攻撃は想定済みのもの。エジミウソン、ポンテという最も注意すべき二人の選手へのケアを怠らずゴールに蓋をした。はからずも、攻めさせておいてカウンターを狙う、という形になった前半に川崎Fは多くのチャンスを作り出すのである。しかし、そこで追加点を奪い、試合を決めきれなかった。先制点の矢島は「前半はやられる気がしなかった。チャンスは多く作れていた。前半のうちに決めたかった」と試合を振り返り、1点にとどまった攻撃に悔しさをにじませていた。

流れが変わったのは後半開始から。山田暢久が話す「(パスの)出所を抑えられなかったのが良くなかった。後半はうまく対応できた」という状況を改善すべく浦和は堀之内聖に代えて細貝萌を投入。中盤の守備をテコ入れする。この采配により試合を落ち着かせる一方、59分にはサヌに代えてエスクデロ・セルヒオを投入し、攻撃面で上積みを狙い、その意図がハマる。

中盤を制圧された川崎Fは、浦和の攻撃を跳ね返したセカンドボールを拾われ、分厚い攻撃にさらされ続ける。「相手はエスクデロと細貝が入ってきて変わった」と相澤貴志。また中村憲剛は「間延びしていた。セカンドボールを相手に拾われるとこういう試合になる。ここずっと同じようなやられ方をしている」と反省を込めて振り返っていた。

かろうじて浦和の攻撃を凌いできた川崎Fではあったが、その守備網が決壊したのが75分の場面。エリア内でボールを持ったポンテから、ゴール正面のエスクデロにパス。大部分のシュートコースは消されていたが、唯一残っていたニア上の狭いコースにシュートを蹴り込むのである。

「セルがいいポジションを取ったので、いいパスを出せたのは嬉しいです」とアシストについて語るポンテに対し、「考えずに打ったら入りました」と話すエスクデロは「スーパーなパスでした。ロビーからのパスでとれたので嬉しかったです」とポンテのパスを持ち上げていた。

圧倒的に試合を支配する中追いついた浦和は、前半の川崎Fがそうであったように一気に攻撃を畳み掛ける。分厚く攻める浦和に対し、川崎Fはゴールを守るのが精一杯。攻撃のための守備ではないため、弾き返したボールはことごとく浦和に拾われ、二次、三次と波状攻撃を受けることとなった。

そんな中、川崎Fは前半から狙い続けていたカウンターで勝機を見出そうとする。82分には左サイドを突破したジュニーニョからゴール中央の矢島へクロス。矢島はこれをダイビングヘッドで合わせるが、GK山岸範宏の正面に飛びゴールとはならず。前後半で攻守が入れ替わった試合は、結局前後半で1点ずつを奪い合い、1−1のドローで決着した。

ホーム最終戦となった川崎Fにとっても、アウェイでの戦いとなった浦和にとっても、それぞれに勝つチャンスがある試合だっただけに、それぞれに悔しさを感じさせる試合後となった。

以上

2010.11.28 Reported by 江藤高志
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