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【J1:第33節 大宮 vs 新潟】レポート:ホーム最終節、ドローながら大宮がJ1残留を決めた!(10.11.28)

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11月27日(土) 2010 J1リーグ戦 第33節
大宮 2 - 2 新潟 (17:33/NACK/10,967人)
得点者:19' ラファエル(大宮)、29' 三門雄大(新潟)、39' マルシオリシャルデス(新潟)、64' 深谷友基(大宮)
スカパー!再放送 Ch308 11/29(月)後00:00〜
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17時30分キックオフのこの試合、思いのほか気持ちのコントロールが難しいものだった。大宮同様に残留戦線真っ只中の神戸が清水に勝利を挙げたことを知りながら、試合に臨むこととなったからだ。神戸が勝ったということは、試合開始時点で大宮の残留は決まっておらず、大宮は自らのサポーターの前で残留を決めきることができる状況となった。既に残留が決まって臨む試合よりも、残留がかかった試合のほうが観戦する側にとっては喜ばしく、そして面白いものになることは間違いなかった。だが、選手たちにしてみれば違った。「神戸戦の結果を知っていたから、プレッシャーがあって難しかった」と深谷は振り返っている。

李天秀が出場停止だったため、先発したのは市川雅彦だった。石原直樹かとも思われたが「悩んだが、ベンチに切り札を置いておきたい」という鈴木監督の判断だという。一方の新潟は出場停止の西大伍に代わり三門雄大が右サイドバックに入った。立ち上がりから、ペースをつかんだのは新潟のほうだった。「どこかぼーっと入ってしまた」(深谷)大宮に対して、新潟は中盤を支配しミシェウ、マルシオリシャルデスを起点に攻撃を組み立ててくる。だが、先制したのは大宮だった。19分、市川が中盤でしかけ、相手ディフェンスにひっかかってしまうがクリアボールを渡部大輔が拾いなおす。これをペナルティエリア内ラファエルにスルーパスを通すとラファエルが右足で冷静かつ豪快にネットを揺らす。
だが、この後も大宮は新潟の攻撃に苦しめられることとなる。「前半は特に8番(ミシェウ)が起点になって、今度はサイドチェンジされて右サイドバックの14(三門)が上がる場面あって、なかなかつかみきれなかった」と鈴木監督は振り返る。一方の新潟・黒崎久志監督も「三門が代役でサイドバックに入ったが西と同じように機能してくれた」と満足気。29分には中盤から小林慶行が放ったグラウンダーのミドルシュートをディフェンダーがクリアしたのに反応し、その三門が持ち込んで右足で決める。39分にはコーナーキックから最後はマルシオリシャルデスが右足で押し込む。大宮は1−2とビハインドで試合を折りかえした。

後半開始と同時に「あまり(普段は)しないのだが」(鈴木監督)村上和弘と金久保順を一気に投入。前半やられていたサイドの強化を図り、何が何でも勝点1を奪い、残留を決めるのだという強い意思を見せつけた。後半に入ると、守備ブロックをつくりそこからチャンスを狙うサッカーを徹底できるようになり「あまり相手にシュートを打たせなかった」(青木拓矢)という手ごたえをつかむ。64分にはセットプレー後の流れの中かから追加点が生れる。ピッチ中央にいた金久保順から右サイドを上がっていた渡部がクロスを入れる。ラファエルと、相手ディフェンダーの頭上を越えるボールは中央やや左に走りこんでいた深谷のヘディングでゴールに吸い込まれていった。「上がるか迷ったが、いい位置を取れたのであがってしまった」という深谷の今季6得点目が生れたのだった。

大宮はそのあと、勝点1を守りきる戦いを見せ、試合はこのまま終了。自力での残留をホームのサポーターに見せることが出来た。
だが、試合後の選手たちの表情はさほど晴れやかなものではなかった。「もう、この2、3年もうちょっと上のステージでドキドキしたいと思っているのにそれが出来ずに悔しい。今年は後半戦に勝ち点的にも余裕があったから、残留しただけでは満足はできない。残留しておめでとうって言われると違和感もあるし、とても悔しい」と藤本主税は悔しげな表情を隠しもしない。
たしかに、残留しただけで喜んでいるようではこの先につながらない。J1で6シーズンを過ごしているだけに、もう少し成長した姿を見たいものでもある。「毎年残念なことに大宮は残留争いに巻き込まれた状態です。こういう状態で34節をどう戦うかは、とても重要だと思います。勝ち取りました、さあオッケーですでは来年も同じ。次にどういうことできるかが、真価を問われる。次につながると思う」と鈴木監督は会見を締めくくった。最終節、どのような戦いを見せてくれるのか、まずはそれを楽しみにしたい。

以上
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