スカパー！生中継 Ch363 後05:30〜
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F東京はリーグ第33節、ホームで山形と対戦する。山形は前節京都戦で勝利し、J１残留を決めた。F東京は、14時開始の神戸の結果次第（神戸が引き分けてF東京が勝利もしくは神戸が敗れてF東京が引き分け以上）では残留が今節にも決まる。
F東京は前節名古屋に1-0で勝利し、残留に向けて一歩前進した。今節対戦する山形は、名古屋と同じ4-3-3システムを敷いている。サイドに張り出した選手から、高さと機動力のある1トップに次々とアーリークロスをあわせてくる攻撃が特長だ。安定したクロスを供給する石川竜也への対応はもちろんだが、今野泰幸、森重真人は起点となる1トップの選手を絶対にフリーにしてはいけない。
F東京が、ボランチ脇にできるスペースをいかに活用できるかも試合の焦点になるだろう。「山形は全員攻撃、全員守備が特長のチーム。サボらず戻ってブロックを作ってくるので、上手く相手を揺さぶることが大事になってくる」（今野）。彼らは帰陣の意識が高く、穴が生まれにくい。ピッチの幅をうまく使って、的を絞らせない攻撃で守備の穴を作り出したい。そのためにも、前線に入る平山相太と、梶山陽平がまず高い位置で攻撃の起点を作らなければいけない。彼らが作ったポイントを利用してサイド深くまで侵入できれば、ゴール前での選択肢は格段に増えるはずだ。
残留争いは大詰めを迎える。キリキリと痛みが伴う戦いも残り2試合となった。選手それぞれが、色々な思いを抱えてきた。
「責任は強く感じている。もう頑張るしかない。毎日、重圧を感じていた。ギリギリのところだった。本当に辛かったし、2度とこんな風になりたくない」（今野）
「もう2度と送りたくない。本当にどん底まで落ちましたからね。その中でも、自分のプレーを出し続けなければいけない。本当のプロの厳しさを知りました」（椋原健太）
「この残留争いがいい経験になるなんて、たとえシーズンが終わって残留したとしても言うことはできないし、言うべきではない。いつも応援してくれているファン、サポーター、このクラブに関わるすべての人のことを思うと、絶対にそんなことは言えない。だから、僕たちは2度と残留争いをしちゃいけない」（権田修一）
泣いても笑っても残り2試合。できることなら今季大きく負け越してしまった、このホームスタジアムでの最終戦で残留を決めたいはずだ。
「今シーズンのリーグ戦では、ホームである味スタでまだ1勝しかできていない。それでも本当に多くの方々が、スタジアムや練習場にも遠くから足を運んでくれている。本来、我々が感動を与えなければいけない立場なのに、逆にゴール裏やスタンドから届く声援に感動を受けとってきた。その気持ちや、重みに選手も、私自身も応えたいし、応えなければいけない」（大熊清監督）
山形は難敵だ。だが、誰に頼めるわけでもない。この後片付けは、自分たちの手でやらなければいけない。今季F東京のホーム最終戦は、明日17時半、味の素スタジアムでキックオフする。
以上
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2010.11.26 Reported by 馬場康平
