11月27日(土)J1 第33節 大宮 vs 新潟(17:30KICK OFF/NACK)
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今季も残すところあと2節。最終節をホームで迎えられない大宮にとって、ホーム最終節はこの上なく大切な一試合となる。現状を整理しておくと13位仙台勝点38、14位大宮同38、15位F東京同35、16位神戸同32となっている。明日行われる第33節、この中で一番早い時間帯にキックオフされる試合は、神戸対清水の14時。この試合で神戸が引き分けか敗戦した時点で、仙台、大宮の残留は決定する。神戸が勝利した場合でも仙台、大宮は引き分け以上で残留が決まる。大宮対新潟のキックオフは17時30分。試合前に残留が決定している可能性もあるが、サポーターの前で自力で決めたいというのも本音だ。
最終盤までもつれ込むと精神的に苦しくなってくるが、今年の大宮にはそれがなかった。後半戦の戦いをみても、上位陣には敗れているものの中位もしくは下位のチームからは確実に勝点を奪っている。後半戦で見せた試合展開は、決して無理をせず耐えて、チャンスを伺う姿勢で、残留争いに(幸か不幸か)慣れているチームの戦いに見えた。前節も先制されるも奪い返し、また勝ち越されるも追いつく粘りを見せた。
また、ここに来てメンバー争いが更に熾烈になっていることも見逃せない。なんといってもここ6試合で4ゴール。途中出場(名古屋戦のみ先発)で結果を出し続ける石原直樹の存在は大きい。そしての石原に刺激を受けてかベンチ外が続く藤田祥史が練習試合ではあるが今季3度目のハットトリックを達成している。あと2節で今季が終わってしまうのが惜しいような状態でもある。
前節から中3日で行われる今節だが、大宮はホームでの2連戦とフィジカルコンディション的なアドバンテージがある。シーズンも終盤、特にチームで新しいことに取り組む時期でもなく、今大事なことはいかに万全な状態にチーム、個人を保つかということだけに、このアドバンテージは小さくはないはずだ。大宮のこの3日間のトレーニングも、コンディション調整に務めており、通常は戦術練習を行う試合2日前も4チームに分かれての6対6のミニゲームとシュート練習で終えている。ベテランも若手もひとつになり、雰囲気も上々。残り1試合にかける思いが伝わってくる。先発メンバーに関しては、大幅な変更は見られないだろうが当日までコンディションを見てということになるだろう。また、李天秀が出場停止でもあり石原の先発復帰もありそうだ。
一方の新潟はここ4戦勝利から見放されている。2節前には広島に4失点の完敗を喫したが、前節の仙台戦では1失点にとどめており状態は上向きではある。前節は田中亜土夢の今季リーグ戦初ゴールといううれしいニュースもあったが、今節はアジア大会参加でここ4節チームを離れていたチョ ヨンチョルがチームに合流。試合前日の合流だけにどのような形で帯同するかは不明だが「大宮戦は出るつもりでいます。代表の試合はもう終わったので、切り替えました」とアジア大会3位決定戦終了直後に本人は話しており、気合は十分。ちょうど彼が不在の間勝利から遠ざかっているだけに、復帰が望まれているだろう。
大宮は今季2度新潟と対戦し、勝利できていない。だが、試合前にすでに残留が決まっていたとしても、白星で終えることがなによりも重要な一戦だ。〜最後まで、共に戦おう〜というのはクラブが掲げるスローガン。場内が一体となったNACK5スタジアムらしい一戦で今季のホーム最終節を飾りたい。
以上
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