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【J2:第37節 柏 vs 岡山】プレビュー:優勝を決めてもやることは変わらない。「J1仕様」へ向け柏はさらなる質の向上を目指す。岡山はセットプレーで無類の強さを誇る柏に対し、課題を克服できるか。(10.11.26)

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11月27日(土)J2 第37節 柏 vs 岡山(14:00KICK OFF/チケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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柏は第33節岐阜戦で3位以内を確定させ、前節の横浜FC戦ではJ2優勝を成し遂げた。2010年の目標を達成した今、残り2試合をどう戦い、いかにモチベーションを見出すのか、そういった点が注目される。

選手たちは昨季の降格で痛いほど感じた「1試合の重み」を、開幕前から事あるごとに口にしている。だからこそ目の前の試合を決勝のつもり全力で戦う強い意識がチーム全体に根付き、ここまでわずか2敗という結果にも表れた。今節を前に栗澤僚一は「今までどおり1試合1試合を全力やるだけ。常に高いパフォーマンスを出せなければJ1では戦えない。残り2試合も、来年に向けてやることを突き詰め、質を上げていけるか」と語っており、J2優勝を決めた直後とはいえ、試合に挑む選手たちの意識に変わりはない。

今節はここまで全試合に出場し、チームを牽引してきた攻守の要・大谷秀和を累積による出場停止で欠く。当然、大谷の欠場は痛い。だが「落ち着き、ゲームのテンポ、あいつが全て舵を取っている。タニ(大谷)の代わりはいない」と北嶋秀朗も認めたうえで「でもこれからもそういう時が来る。その時に誰が代役を務めるのか。そういう意味では良い戦い」と物事をプラスに捉えている。
おそらくその代役は茨田陽生だ。今季の“若手躍進”の象徴でもある19歳のルーキーは、普段は攻撃的MFとしての出場が多いが、ボランチとしてもすでに数試合の出場経験を持つ。スタメンで栗澤とダブルボランチを組むのは初めてとなるも、「バラ(茨田)は気が利くし、ポジショニングもいい。安心して見てられる」(栗澤)、「この前の試合も途中から(ダブルボランチを)組みました。自分のプレーをしていればクリさん(栗澤)が助けてくれるので大丈夫です」(茨田)と、双方とも互いのプレーを理解し、やりやすさを感じているとあって問題はないだろう。さらにここ数試合で懸念されていたサイドバックにも、ようやく前節に小林祐三が怪我から復帰し、右サイドには安定感と厚みが戻った。大谷と戦線離脱中の橋本和を除けばベストの陣容を組める。総じて不安材料は少ない。

一方、対する岡山は3連敗と苦しい戦いが続いている。状況を苦しくさせているもの、それは紛れもなくセットプレーだ。「先制されるまで、ボールを支配しながらゴール前に迫るというのは出来ていた」(影山雅永監督)、「こぼれ球は拾えていたし、相手のカウンターへのリスク管理も出来ていた」(真子秀徳)、「ゴール前でつないでチャンスを作ることは出来て得点も増えている」(白谷建人)と、前節の富山戦で監督・選手たちが振り返るように、好プレーも多いだけに、それをフイにしてしまうセットプレーでの失点はまさに痛恨としか言いようがない。しかも第16節、0−2で敗れた柏戦も、失点はいずれもセットプレーだった。柏はレアンドロ・ドミンゲス、田中順也と左右のキッカーを擁し、パク・ドンヒョク、近藤直也、林陵平の高さで制空権を握り、セットプレーは無類の強さを誇る。岡山にすればマーキングを徹底することは当然だが、それ以上に自陣深くではノーファウルの守備が求められる。だが裏を返せば、前述の白谷の言葉にもあるように、ここ数試合でも無得点試合はわずかに1試合と得点は取れているため、セットプレー、あるいはミス絡みの失点を無くしさえすれば勝機は大いにあると見ていい。前回の対戦時に柏を苦しめた素早い切り替えからのカウンターをアウェイの地でも発揮できるか。

長かったリーグ戦もあと2試合を残すのみとなった。両チームとも応援してくれたサポーターに勝利を捧げるため、来季の戦いへつなげるため、「順位」以外にもモチベーションは設定できる。今季、日立台で行う最後の試合を、見応えのある素晴らしい好ゲームで締めくくってほしい。

以上

2010.11.26 Reported by 鈴木潤
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