11月14日(日) 2010 J2リーグ戦 第34節
草津 2 - 1 岡山 (19:34/正田スタ/2,232人)
得点者:13' 高田保則(草津)、41' 白谷建人(岡山)、48' アレックス(草津)
スカパー!再放送 Ch183 11/15(月)深02:00〜
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指揮官が渇望して止まなかった新たな力がついに生まれた。負傷者や出場停止が重なりベンチ入り17人がギリギリという状態のチームだったが、その危機が草津に宿るパワーを呼び覚ました。2連勝中の岡山をホームに迎えた草津は、相手の勢いをもエネルギーに変えて闘志溢れるプレーを披露。寒風吹き込む初冬のナイトゲームを熱狂で包み込んだ。
主将松下裕樹が出場停止、エースのラフィーニャがケガのためベンチスタートとなった草津は、高田保則、アレックスを2トップに配置、西澤代志也をボランチで起用する4−4−2の布陣で、好調岡山と対峙した。そして、初めてコンビを組んだFWユニットが結果を残すことになる。
高田は燃えていた。今季は2列目で起用されることが多かったためストライカーとしての能力を発揮できていたわけではなかった。今季はわずかに1ゴール。チームの低迷に本人も責任を感じていた。そんなうっ憤を晴らすゴールが13分に生まれた。ゲームメーカー熊林親吾からのパスをバイタルで受けたアレックスが裏へと抜け出した高田へパスを送る。浮き球の難しいボールだったが、高田はヘッドで軌道を変えてゴールへと流し込む。「自分らしいゴール」と高田が振り返った得点は、ストライカーの本能が生んだゴールだった。
ベテランの先制ゴールで勢いに乗った草津だったが、前半終了間際にミスから白谷建人に独走を許して同点に追いつかれてしまう。気持ちを新たに後半へ進んだ草津だったが、一つの小さなプレーがチームに勇気を与える。草津が放ったシュートが岡山GKの正面へ。難なくキャッチするかと思われたボールはGKの手からわずかに落ちた。それを見逃さなかったのは御厨貴文だった。こぼれ球を咄嗟に詰めて右CKを獲得、そのプレーが決勝ゴールへとつながった。
サポーターの後押しを受けて熊林が蹴ったキレのある右CKは、ゴール前の密集地帯へと落ちていく。次の瞬間、スタジアムに衝撃が走る。混戦から突如として振り抜かれたアレックスの強烈な一撃がゴールネットに突き刺さる。「いいところにボールが来たので反転して思い切り振り抜いた」(アレックス)。来日4カ月目にしての初ゴール。辛抱強くトレーニングに励んでいたアレックスは「このゴールを応援してくれたサポーターと、ブラジルにいる息子に捧げたい」と喜びをかみしめた。
アレックスのゴールでゲームの主導権を握った草津は、その後の時間帯を一方的なものしていく。攻撃のタクトを振るう熊林がゲームをコントロール、高田は前線で走り続けチームに闘志を供給していく。前半は連勝の勢いそのままにタフな戦いを演じた岡山だったが、後半はゴールへのパワーを奪われた。「後半は前向きにボールを奪うことができなかった」(川原周剛)。岡山の影山雅永監督は「後半にギアを上げてきた草津についていけなかった。この反省を次につなげたい」と振り返った。Jリーグ2年目の岡山は、経験を積み上げながら成長していく。
草津はチームの窮地を選手全員がカバーすることによって勝利へとつなげた。次節は、今節でJ1復帰の条件でなる3位以内を決めた甲府との戦い、さらには千葉、横浜FC、柏との対戦が待ち受ける。甲府戦は松下、櫻田和樹の両ボランチが同時に出場停止という危機だが、それを乗り越えるだけの気迫が満ちている。「消極的に考えるのではなくプラスに捉えている。選手たちがどんな力をみせてくれるか楽しみだ」(副島監督)。草津は今ゲームで生まれた新たな力を武器に、戦いが激化するJ2最前線へと乗り込む。
以上
2010.11.15 Reported by 伊藤寿学
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