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【J2:第34節 大分 vs 福岡】福岡側レポート:福岡の前に立ちはだかる最後の壁。今シーズン最後のバトル・オブ・九州はスコアレスドローに終わる。(10.11.15)

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11月14日(日) 2010 J2リーグ戦 第34節
大分 0 - 0 福岡 (19:34/大銀ド/9,410人)
スカパー!再放送 Ch181 11/16(火)前04:30〜
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提示された3分間のアディショナルタイム、福岡は10人になった大分相手に猛攻を繰り出した。しかし、ゴールは割れず。そして、大分銀行ドームにホイッスルが鳴り響いた。結果はスコアレスドロー。福岡は目指した勝点3を手に入れることなく試合を終えた。昇格争いは最後の最後まで分からない。それを改めて突きつけられたような結果だった。

この日、福岡が大分をリードして戦ったのは立ち上がりの15分間だけだった。パスをつなごうとしてミスを繰り返す大分のゴール前に迫り、10分、12分にシュートを放つ。しかし、最後の精度に欠く福岡は決定機を作るに至らず。福岡のストロングポイントであるアグレッシブな姿勢、裏へ抜けるスピードを披露することもなく、時間はなんとなく過ぎていく。そして、流れは大分へ。30分を過ぎてからは大分がゲームを支配下に置いた。

後半になっても試合のリズムは変わらない。ここまで幾度となく、後半に入ると持ち味の前へ出るパワーで相手を圧倒してきた福岡だが、この日は、その姿が見られない。大分がシュートの精度に欠いたため失点こそ免れたが、決められてもおかしくないシーンを幾つも作られた。そんな中、篠田善之監督は64分に久藤清一に変えて岡本英也を投入。その後は、ピッチに立つ11人に全てを託したが、必死にボールを追う気持ちは空回り。福岡らしさが見られないままに時間が過ぎていく。
ようやく攻撃に転じたのは、80分に益山司が退場処分を受けて数的有利な状況になってから。残り5分を切ったところで篠田監督は高橋泰を2枚目のカードとして切ったが、それも結果に結び付くことはなかった。
 惜しまれるのは82分のプレー。右サイドからのクロスに中央に飛び込んだ中町公祐が抜群のタイミングで頭を合わせたが、GK清水圭介のファインセーブに阻まれた。しかし、振り返ってみれば、福岡が作った決定機はこの1回だけ。大分のパスワークに振り回されてゲームを支配され、相手の退場処分で数的優位になるまでは3本のシュートしか打たせてもらえなかったことなど、試合内容からすれば引き分けるのが精一杯だった。

福岡にして見れば勝点3が欲しかった試合。引き分けという結果を篠田監督は「半歩前進」という言葉で表現したが、福岡にとっては厳しい結果だったと言わざるを得ない。しかし、悲観的になる必要もない。昇格争いが簡単に行かないのは分かっていたこと。秒読み段階になって足踏みをすることがあるのも想定の範囲内の出来事で、それは、過去、昇格を果たした幾つものチームが経験していることでもある。

また、この日は福岡らしさを表現することはできなかったが、これも、ある意味では福岡のサッカー。どんなものにも長所と短所があり、それは常に表裏一体の関係で存在している。ある結果だけを見て一喜一憂していては長いリーグ戦は戦えない。福岡が拠り所にすべきは、このサッカーで現在の順位にたどり着いたという厳然たる事実だ。長所も、短所も全て受け入れて、自分たちのサッカーを貫くことに力を注ぐだけだ。
「残り試合数が減ってきたが、目の前のゲームを今まで通り戦うだけなので、次のゲームに向けて準備したいとしか考えていない」。篠田監督も、これまでの姿勢を崩さない。

同じように、大分銀行ドームに乗り込んだサポーターも、福岡の地から思いを送ったサポーターも、最後まで変わらぬ姿勢でチームを後押しする気持ちに揺るぎはない。この日も、サポーターは試合後の挨拶に来た選手たちを大きな声援で迎えた。いつまでも続く歌声は、チームとともに最後まで戦い、チームとともにJ1の舞台に立つべく戦うという意思表示でもある。そして、チームだけではなく、チームに関わる全ての人たちが力を合わせて戦うのが福岡のスタイルだ。

そして、丹羽大輝は話す。
「今日の勝点1が最終的には大きな勝点1になることを信じて、次の試合で勝点3を取れるようにやっていきたい。引き分けた瞬間は、みんな落ち込んでいたが、ロッカールームでは切り替えていたし、むしろ切り替えていかないといけない。ここで落ち込んでも意味はない。僕たちは昇格という目標に向かって、全員で力を合わせて進んでいくだけ。ここからもう一度チーム一丸となって頑張っていきたいと思う。いまがチームの力が試されるとき」
厳しく、難しい戦いはこれからも続く。時にはその重圧に耐えきれない気持ちになるかも知れない。しかし、そのプレッシャーを感じることが出来るのは限られたチームだけ。その緊張感を味わいながら、自分たちの力で最後の壁を乗り越えたチームだけが最後に笑うことになる。残り試合は4。今まで積み重ねてきたものと、福岡の力を信じ、目の前の相手を倒すことだけに集中すればいい。その力が本物ならば、望んだ結果は必ず手に入る。

以上

2010.11.15 Reported by 中倉一志
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