11月14日(日)J1 第30節 山形 vs C大阪(17:00KICK OFF/NDスタ)
スカパー!生中継 Ch180 後04:50〜
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12位・山形が5位・C大阪をホームに迎える。天皇杯4回戦を含めた5連戦の一発目、特に第32節までの4試合は中2日が続くため、どんなメニューよりも栄養剤よりも回復力を早める「勝点3」をこの試合で手に入れたい。降格ボーダーをあと一歩で逃れることができる山形も、大混戦でACL出場権を争っているC大阪も、それは譲れないところだ。
月をまたいで行われたさいたま2連戦は1勝1敗。山形は浦和戦では粘り強い守備と相手の決定力不足で1-0と勝利したが、前節・大宮戦では主導権を握りながら1-2と敗れた。15位・F東京と16位・神戸の猛追を感じながら1試合でも早い残留確定をめざすとともに、今季の成長を証明する意味でも昇格1年目でマークした勝点39越えという近い目標がある。F東京、神戸とは勝点6差だが、得失点差では現在-14と不利なため、追いつめられる前に勝点を上積みしておきたい状況だ。
昨年は上位に勝てず、下位には圧倒的に強かったが、今年は上位にも勝てる反面、下位との対戦で星を落とすケースが多くなっている。上位チームを相手にしてもボールを相手陣内まで持ち運べるようになったが、アタッキングサードでの精度がまだ足りず、前に人数をかける分、ミスからカウンターを受けた際の守備の対応でも隙をつくってしまうためだ。ただし、ゴール前の精度は一朝一夕には上がらない。小林伸二監督は「ボールを持ってる時に、ノーリスクの場所と、アタッキングエリアのダイナミックさの使い分けを再認識すること」と「いい形で攻撃してるんだけど、入らないことはいっぱいある。ポジションのリスク管理もあるが、押してるんだけどきちっとやっていくんだよという気持ちのリスク管理をすること」を選手に伝えている。
C大阪は第25節・新潟戦を2-1で勝利したが、その後の3試合はいずれも無失点で1分け2敗。しかし、同じ勝点で並ぶ清水と対戦した前節では、アドリアーノの出場停止もあり先発した小松塁が今季初ゴールを挙げ、これが4試合ぶりの勝利をもたらす決勝点となった。3位以内という大きな目標に向け、まずは悪い流れを断ち切った形だ。
無得点中の3試合の平均シュート数は16本、前節も15本と申し分ないが、そのなかで得点がなかなか上げられない理由を、前節終了後、レヴィー クルピ監督はクロスからのフィニッシュにあると指摘している。高い打点で勝負するタイプが少ないことを挙げ、「クロスのチャンスというのはあるので、逆にグラウンダーの速いボールをゴール前に入れるような意識を持ってやっている」とする一方、「前に飛び込んでいくという意識は、足りないところはあるのかもしれません」と問題点に言及している。今節はアドリアーノと入れ替わるように、ここまでリーグ戦全試合に先発してきた高橋大輔が出場停止。さらに、前節で負傷した上本大海の状態も気がかりなところ。ディフェンスラインの入れ替えによる影響が、この試合のポイントとなりそうだ。
長居スタジアムで行われた前回対戦は3-0でC大阪の勝利。山形は守備が機能し、C大阪の攻撃をしのいでいたが、50分に失点を喫すると、58分、66分と立て続けに失点している。今節も山形は先に失点すれば厳しい状況に追い込まれるだけに、守備は十分に意識しなければならない。特にポイントとなるのはゴール前でのアプローチ。C大阪のアタッカー陣はドリブルで仕掛けることができるが、それを警戒しながら中途半端に寄せてはミドルシュートを打ち込まれることになる。また、C大阪は十分に押し込む前の早いタイミングで裏へ選手が走り、そこに正確なスルーパスが供給される。裏をケアする意識は大切だが、C大阪はディフェンスラインのどこにギャップが生まれるかも見越したうえで巧妙に攻めてくる。C大阪の攻撃をどう限定していくのか。山形は守備の連携を、高い集中力で保ち続けることができるかがカギとなる。
また、奪った後はサイドやバイタルエリアなどにスペースはあるため、プレッシャーをかいくぐり落ち着かせることはできそうだが、やはり問題はその先のフィニッシュ周辺の精度。忠実に組み立てていくだけでは、対人守備に強いC大阪の守備網は突破しにくい。裏にスペースがあるうちに長谷川悠が下りて北村知隆や増田誓志を走らせるシンプルなプレーと、サポートやセカンドボールを拾ってからの展開を使い分けながらまずはチャンスを増やし、決定力にもこだわりたい。
山形は先制した9試合中8試合を、C大阪は同じく14試合中12試合を勝利に結びつけ、先行逃げ切りのスタイルを確立している。先制点がいつ、どのような形で生まれるのか。17時、高まる緊張のなかでキックオフの笛は吹かれる。
以上
2010.11.13 Reported by 佐藤円
J’s GOALニュース
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