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【J1:第30節 新潟 vs 神戸】プレビュー:残り5戦全勝を目指す新潟。MF三門雄大がチームを活性化させる。神戸は鬼門突破が残留への力に(10.11.14)

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11月14日(日)J1 第30節 新潟 vs 神戸(19:30KICK OFF/東北電スチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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新潟はACL出場圏内の3位以内を目標に、残り5試合全勝を目指す。その中で存在感が増しているのがMF三門雄大だ。サイドハーフで持ち味の機動力を発揮。攻撃の活性化に一役買う。
残留争いのさなかにいる神戸は、ここに来て2連勝と上昇ムード。新潟のホームでの試合は未勝利だが、このジンクスを破ればさらに勢いがつく。

プレーに迷いは見られない。ボールを持ったら前を向いて、一歩でもゴールに近づく。好位置にいる味方が視界に入ったらすぐにパス。そして再び前進しゴール前の攻撃に備える。「シンプルにプレーをすることを考えています。僕は1人でドリブルで突破するタイプじゃない。味方を使って、味方に使われて、です」。三門は前節磐田戦に続いて、左サイドハーフでのスタメンが濃厚だ。

アジア大会出場中の韓国代表のチョ・ヨンチョルの代役。抜群のスピードで局面を打開するチョとはスタイルが異なる。その分、スペースを作って味方とともに的確にボールを前進させる役割をこなす。磐田戦ではミシェウ、木暮郁哉と連係し、チャンスを作った。今節はマルシオ・リシャルデスが出場停止が明けて戦列に戻る。中盤のキープ力は一段と増す。「マルシオ、ミシェウにうまく渡せるように」と、チャンスメークを第一に考える。

同時に頭の中にあるのは「今季3得点目がほしいですね」。ここまで2ゴール。第15節鹿島戦、第26節名古屋戦とゴール前への飛び出しから得点を決めた。「こぼれ球を狙っていく。どんなに泥臭くてもいいから得点に絡みたい」。三門の飛び出しが繰り返されることによって、新潟の攻撃は分厚くなる。ルーキーだった昨季の終盤、ボランチとして出場を重ねた。今季もスタメン、途中出場で中盤の底に入るケースが多かった。「ボランチがいてほしい位置がどこか分かる」。経験を生かし、それをチーム力の1つにする。

神戸は今季、最もチーム状態が上がった中で新潟戦に臨む。第29節仙台戦は前半で2得点してペースをつかみ、第28節G大阪戦は大量4得点で、押し切った。どちらも高い位置でボールを奪って、スピーディーにボールをつなぐ形ができた。

特に仙台戦は攻撃の要、ボッテイを出場停止で欠いた中での快勝だった。今節はボッテイが戦線に戻る。故障で戦線離脱中の大久保嘉人の復帰は微妙だが、出場にめどが立てば得点力が増す。

新潟のホーム、ビッグスワンは神戸にとって鬼門だ。過去5戦し1引き分け4敗と未勝利。もっとも、ここで勝点3を奪って3連勝を決められれば残留に向けて大きく弾みがつく。

新潟も可能性が残るACL出場に向けて、一歩も退けない。残留をかけて気持ちを前面に出してくる神戸をたたくことで、モチベーションが高くなる。

ともに中盤でのボールの奪い合いで優位に立つことで、ペースをつかむタイプ。セカンドボール、ルーズボールを奪い切ることがカギになる。

以上

2010.11.13 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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