11月7日(日)J2 第33節 柏 vs 岐阜(13:00KICK OFF/柏)
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前節の勝利によって、柏はついに王手をかけた。他チームの結果にかかわらず、今節勝つか引き分ければ、柏の3位以内が確定する。自力で、しかもホーム日立台で決められる絶好のチャンスである。「4年前に昇格を決めたのはアウェイだった。2005年にはここ(日立台)で降格を経験している。ホームで何かを喜んだというのは今までなかったので、何としてもこの試合で(3位以内を)決めたい」と話す大谷秀和の言葉は、彼だけでなく全選手の気持ちを代弁したものだろう。
栃木、大分、熊本の敷いた極端な守備シフトに苦戦し、その間に挙げた得点はわずかに1だったが、前節はレアンドロ・ドミンゲスの復帰もあり攻撃陣は4得点と大爆発。林陵平、田中順也、得点こそなかったものの北嶋秀朗も好調をキープしている。林、田中、そして大津祐樹も、3位以内を決める「殊勲のゴールを決めたい」と話す。また、出場停止が解ける栗澤僚一が戦列に復帰することも心強い。栗澤の存在によって中盤の安定感はグッと増すはずだ。
しかし懸念材料もある。橋本和、村上佑介がともに負傷で戦線を離脱し、水戸戦では小林祐三が足を痛め、途中で退いたとあって岐阜戦での出場は微妙となった。酒井宏樹と藏川洋平が控えているものの、ここにきて柏はサイドバックの駒不足に陥っている。これにより、大学時代にサイドバック経験がある渡部博文、もしくは柏U-18不動の左サイドバックで2種登録の山中亮輔など、選手の可能性を引き出すことに長けたネルシーニョ監督の意外性に富んだ起用も見られるかもしれない。これを受けて渡部は「(サイドバックで)行けと言われれば行く」とプロ初出場に意欲を燃やしている。
このサイドバックの起用法は大きなポイントである。なぜならば、柏は橋本、小林のサイドバックが高い位置へ攻め上がり、サイドでのイニシアチブを握れるからこそ中盤ボックスの形を採れる。中央を起点にピッチをワイドに使い、相手の陣形に対する揺さぶりは柏のポゼッションの肝であった。だがサイドのイニシアチブを握れないとなると、相手のサイドハーフやサイドバックにぽっかり空いたスペースを狙われるだけでなく、揺さぶりをかけるポゼッション自体に影響を及ぼしかねない。まさに水戸戦の前半は、そのような展開へ持ち込まれてしまったわけだ。
岐阜はサイドに空くスペースを狙い、水戸が見せたようにアグレッシブに前へ仕掛けてくるのか、それとも低いライン設定でバイタルエリアのスペースを完全に潰し、頑なに守り通すのか、非常に興味深いところだが、おそらくその中間のような試合展開になるのではないだろうか。岐阜は押谷祐樹、嶋田正吾、このスピード感溢れるアタッカー2人で計15得点を記録している点を考えても、狙いがカウンターにあるのは間違いない。ただ、倉田安治監督が守備一辺倒の勝点1のみを狙うとは思えない。現に前々節の岡山戦では、ハーフタイムに「バイタルエリアで仕掛けよう」との指示を出してからチームは息を吹き返し、劣勢を跳ね返した。さらにスピード系だけでなく、朴基棟、佐藤洸一といった高さのあるFWとの組み合わせ次第では、起点をサイドに置き、外からのクロスボールで高さと裏へ抜ける攻撃を絡めることも可能になる。中盤で献身的な姿勢を貫く菅和範の出場停止をカバーできれば、最近の「アウェイ負けなし」の強さを生かし、勝点3を持ち帰ることもありえるだろう。「岐阜は前回の対戦のリベンジという気持ちがあるだろうし、きっと目の前で3位以内が確定して喜ぶ姿を見たくはないと思う」と、大谷も岐阜が勝敗にこだわり、日立台へ乗り込んでくると予想している。
冒頭でも書いたように、今節はホームで3位以内を決める絶好のチャンスである。このチャンスを逃してしまうと、次節柏は試合がなく、その次はアウェイの鳥栖戦。歓喜の迎え方には大きな違いが生じる。したがって、1人でも多くのサポーターと喜びを分かち合うためにも、是が非でも今節ホームで決めなければならない。
以上
2010.11.06 Reported by 鈴木潤
J’s GOALニュース
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