10月30日(土) 2010 J1リーグ戦 第28節
川崎F 1 - 1 磐田 (15:05/等々力/7,348人)
得点者:68' ジウシーニョ(磐田)、76' 矢島卓郎(川崎F)
スカパー!再放送 Ch181 11/2(火)後09:00〜
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一戦必勝の決意で試合に臨んだ川崎Fは、思い切った布陣で試合に臨んでいた。その筆頭がFWである。高畠勉監督は、今季リーグ戦では先発を続けていた黒津勝をベンチに置き、怪我から復帰して間もない大卒ルーキーの小林悠を先発のピッチに送り込む。ここに出場停止の二選手が加わり、フォーメーションの入れ替わりもあって通常時からの比較で言うと、4つのポジションが新しい選手で占められる事となった。
同じチームの選手である以上、イメージはある程度つかめているはず。しかし、それにしても慣れ親しんできたフォーメーションとは違う難しさがある。コンビネーション上の難しさが予想される川崎Fに追い討ちをかけたのが台風14号だった。等々力には強い雨に加え強風が吹き荒れ、通常のサッカーを行う事自体に難しさがあった。
例えば出場停止の稲本潤一に代わり先発した横山知伸は「雨が降っていますし、トラップの精度やボールの置所、パススピード」などに気を使いつつのプレーだったと明かす。そしてその結果、川崎Fはセーフティーな試合運びに偏りすぎてしまいロングボールを多用。中盤でのボールキープ力が低下することとなる。
サイドハーフとして先発した楠神順平は「(サイドバックが)追い越す場面が少なかったのは蹴り合いになっていたというのもあると思う。キープできればよかったんですが、バタバタしてしまっていた」と話し、その原因として「セーフティーにやろうという」チーム全体の思いの強さを挙げていた。
川崎Fの蹴る試合運びについては、磐田の選手も言及しており、ある選手はミックスゾーンで「(あんなに蹴ってしまって)フロンターレはどうしちゃったの」と人目もはばからず、記者団に逆質問する姿も見られたほどだった。
風雨やコンビネーション上の問題もあり、少々大味な試合展開となった試合の中で、両チームのFW陣の働きぶりは見せ場の一つだったと言える。特に川崎Fの矢島卓郎と磐田の前田遼一の両選手については、体を張ったプレーでボールを収めることで攻撃を活性化させる重要な役割を果たしていた。
前半に風下となった磐田は、難しい試合展開を強いられることとなる。そんな前半を無失点で抑えた古賀正紘は、だからこそ68分に先制したことを受け「後半に先制できただけに、そのまま0で抑えて勝点3を取りたかったです」と悔しさをにじませていた。
連続したパス交換と、ジウシーニョの決定力によって先制した磐田に対し、ホームでは負けられない川崎Fが意地の猛攻を見せ、失点から8分後の76分に同点ゴールが決まる。
磐田の先制点の場面にも似たパスワークによって攻勢に出ていた川崎Fは、中村憲剛がバイタルエリアでボールキープ。矢島の姿を見出す。その場面を振り返る中村が「矢島が見えた」と話す一方で、パスを引き出した矢島は「見てないかなと思ってても、出てくる」と説明し「ケンゴさんだったから」準備していたのだという。中村からのパスを受けた矢島は「ヤジのコントロールは自分の思い描いていた通りのやつ」(中村)、「イメージ以上でした」(矢島)というトラップで、前方のスペースへと持ち出してシュート。これが同点ゴールとなる。
振り出しに戻ったことで試合は白熱するが、逆転ゴールを狙う川崎Fにしても、勝ち越し点を奪いたい磐田にしても、最後まで決定力を発揮することはできず。結局試合は、そのまま1−1で決着する事となった。
川崎Fにしてみれば、タイトル争いからは遠く突き放される勝点1となる一方、C大阪と清水が敗れた事により、順位的には4位へと浮上。また3位G大阪が敗れたことにより、そのG大阪との勝点差は3へと縮まる事となった。2試合連続の引き分けではあるのだが、着実に勝点を積み重ねているという点は評価してもいいのかもしれない。
一方の磐田は、西紀寛の「勝点1はボチボチ。勝てたといえば勝てたし、負けたというのもありうる」という評価が正当なものなのだろう。最上ではないが、最低でもないという結果を持って、いよいよヤマザキナビスコカップ決勝へと臨むこととなった。
以上
2010.10.31 Reported by 江藤高志
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