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【J1:第28節 G大阪 vs 神戸】神戸側レポート:苦境からの反攻実る。小川の初得点などでG大阪を逆転で下した神戸、今季の和田新体制下で待望の初勝利!(10.10.31)

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10月30日(土) 2010 J1リーグ戦 第28節
G大阪 2 - 4 神戸 (16:03/万博/12,399人)
得点者:22' 宇佐美貴史(G大阪)、36' 吉田孝行(神戸)、41' イグノ(G大阪)、47' 河本裕之(神戸)、57' 小川慶治朗(神戸)、90' ボッティ(神戸)
スカパー!再放送 Ch183 11/1(月)前05:00〜
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神戸は和田昌裕監督が新たに就任してから公式戦7試合目(リーグ戦6試合目)となるJ1第28節、同じ関西の宿敵、G大阪に4-2と逆転勝ちして、ようやく新体制初白星を挙げた。リーグ戦では第17節浦和戦以来、苦節11試合ぶりの勝利をつかんだ16位神戸。15位との勝点差は2のままも、J1残留への希望を次節以降にしっかりとつなげた。

今季最多の4得点を奪って快勝した神戸だが、この一戦に臨むにあたり、試合開始前から苦境に見舞われた。横浜FM戦での退場処分による1試合の出場停止が解けて、今節から復帰予定だったエースの大久保嘉人が、前日練習で左足ハムストリングの違和感を訴え、チームに帯同するも、欠場が決定。さらに、ポポも同じく前日練習で右足関節を傷めてメンバー外に。チームの得点源2選手が離脱する緊急事態に陥る。

さらに、同日、一足先にJ1残留争い中のF東京、仙台がともに勝利したため、J2降格圏内の神戸は、このG大阪戦で絶対に勝点3を奪わなければいけない、厳しい状況に追い込まれていた。そのなかで、スターティングメンバーには1トップに吉田孝行、2列目の3シャドーにはボッティ、朴康造と、2試合連続先発となる高校3年生、2種登録の小川慶治朗が名を連ねた。

神戸は前半、入り方こそ悪くはなかったが、1つのパスミスを契機に、G大阪の宇佐美貴史に前回の対戦時同様に先制点を奪われる。一旦はボッティのピンポイントクロスから、吉田のヘッドで同点に追い付くも、41分、相手FKから、マークのズレにより「少しもったいない2点目」(和田監督)を献上。結局、前半を1点リードされた形で折り返す。

確実に要所で決めるG大阪に対して、神戸はチャンスを作るもミスで自滅した前半。これは明らかに、これまで苦汁をなめた展開と同じだった。しかも、神戸は今季、リーグ戦で逆転勝利した試合が1度もない。また、2002年1stステージ以降、神戸は万博で未勝利。さらに、相手のG大阪が、開幕戦で名古屋に敗れてから、万博でリーグ戦11戦無敗と絶対的な強さを誇る。それらの要素から、この試合の流れを神戸が覆すことは容易でないと思われた。

しかし、崖っぷちに追い込まれた神戸イレブン、スタッフはまったくあきらめなかった。「失点して、前までならすごく落ち込んでいたのが、今日はみんなで『行こう! 行こう!』と声を出していた」(河本裕之)と、逆転勝利に向けて全員が同じベクトルを向き、この時点で「チームが一つになっているという雰囲気をすごく感じた」と和田監督。その結束力が、後半早々からの逆襲につながる。

試合の行方を劇的に変えたのは、後半早々の47分、CKからの河本のヘッドによるゴールだった。出場停止明けで、2試合ぶりに最終ラインに戻ってきた守りの要の一発により試合を振り出しに戻すと、その10分後には逆転に成功。右DF石櫃洋祐のアーリークロスを、小川がゴール前で合わせると、相手DF、GKに当たりながらも、シュートはゴールネットに吸い込まれた。和田監督曰く、「決めてやるという気持ちがああいう形でゴールに繋がった」という逆転弾は、小川自身、トップカテゴリーでの初ゴール。チーム最年少得点(18歳3カ月16日)という、記録にも残る一撃で、G大阪から逆にリードを奪う。

その後、G大阪の猛攻に合った神戸だが、前線からのコンパクトな守備、守備陣の身体を張ったディフェンス、GK徳重健太の再三にわたるファインセーブで守り抜くと、ベンチからもスタッフだけでなく、宮本恒靖らリザーブの選手が大声で励まし合うなど、一丸となったチームには、最後、ご褒美が待っていた。試合終了間際の90分、相手のミスパスを、この試合で何度も効果的なプレスを仕掛けていた田中英雄が奪うと、そこからショートカウンター発動。最後はボッティが冷静にダメ押し弾を決めて、G大阪を完全に沈めた。4点目の瞬間、ボッティだけでなく、GK徳重までもがベンチに駆け寄り、チームメイトみんなで喜びを分かち合った神戸。喉から手が出るほど欲しかった勝点3を、総合力で勝ち取り、試合後には神戸の選手、サポーターによって歌われた神戸のサポーターズソング「神戸讃歌」が、万博の地にて、久々に、高らかに響き渡った。

ただし、神戸はこの1勝を得ても、J2降格圏内から脱出したわけではない。しかも、次節はボッティが累積警告により出場停止。司令塔を失うなか、大事な仙台戦を迎える。それでも、「残り6試合、とにかく少なくとも勝点1とか、積み重ねて行くことが残留への道。今日の勝利に浮かれることなく、逆に自信を持ってくれれば、次のホームで仙台といい試合が出来るんじゃないかと思う」と、和田監督。G大阪を敵地で破った勢いを持って、次節、神戸は本拠地のホームズスタジアム神戸へと凱旋し、連勝を狙う。

以上

2010.10.31 Reported by 前田敏勝
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