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【J2:第32節 北九州 vs 富山】レポート:「3-3-3-1」で挑んだ富山が逆転勝ちで連敗ストップ。北九州は先制点を守りきれず。(10.10.31)

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10月30日(土) 2010 J2リーグ戦 第32節
北九州 1 - 2 富山 (19:03/本城/2,496人)
得点者:25' 関光博(北九州)、59' 朝日大輔(富山)、84' 濱野勇気(富山)
スカパー!再放送 Ch186 10/31(日)後10:30〜
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明暗の分かれる試合となった。最下位の北九州は2連敗中、18位の富山は7連敗中と両チームともに負けが込む中での下位直接対決は、富山が逆転勝ちを収めた。富山は前半を0-1で折り返したが、安間貴義監督がハーフタイムに「2-1で勝つからそのまま続けてやっていく」と選手たちを奮い立たせ、選手たちはそれを見事に実行。連敗を止め、勝点3を富山に持ち帰った。

立ち上がりは北九州が圧倒的にゲームを支配していた。「とにかく前から前から行こうとした」(与那城ジョージ監督)。指揮官の言葉通り、北九州は小森田友明や佐野裕哉からのロングフィードを中心に攻め立て、池元友樹も持ち味のドリブルが出てゴールに肉薄。そして25分、約20メートルの距離からの直接フリーキックを関光博が「練習でも決めているから自信があった」という無回転シュートでゴールの右隅へ決め、北九州が先制した。

しかし北九州はこの先制点後、守りに入ってしまったのか足が止まりがちになり、「3-3-3-1」の新システムを採用した富山がサイドを起点にボールを繋ぎ始める。32分には苔口卓也のショートコーナーを黒部光昭が右足で狙い、41分にも黒部がクロスボールにタイミング良く合わせてゴールに迫った。これら苔口と黒部が生み出す波状攻撃を北九州はGK水原大樹の好セーブでなんとか持ちこたえ、北九州がリードした状態でハーフタイムへ。

ハーフタイムで与那城監督は「1点を守りきろうと思うな」と指示。一方の安間監督は「成功をイメージして」と選手たちのモチベーションを高めた。
そして迎えた後半。立ち上がりこそ前半と変わらずロングボールによる攻め合いになるも、富山はラインを高めてコンパクトなサッカーを徹底、リズムを掴み始める。待望の同点ゴールは59分。石田英之からのスルーパスを受けた朝日大輔が落ち着いて決め、富山が追いついた。
北九州は途中出場の長谷川太郎がドリブルから仕掛けたり、宮川大輔のロングスローで前戦にボールを供給したが、ペナルティエリア内にまでは入り込めず、ミドルシュートに終始してしまう。
富山は84分、平野甲斐のコーナーキックに濱野勇気が頭で合わせてついに逆転。北九州のディフェンス陣は人数こそ足りていたが濱野の飛び込みを許してしまった。北九州も89分に再び関が無回転のフリーキックでゴールを狙ったがゴールネットは揺らせず、富山に流れが行ったままゲームセット。

富山は「3-3-3-1」という奇策で敵地に乗り込み、安間新体制は3試合目にして初めて勝点3を手にした。試合終了後、富山の選手たちは抱き合って喜びを表現。逆転ゴールを決めた濱野も「今のチームは原点に返って、いい雰囲気でプレーできている」と笑みを浮かべた。選手たちは富山から駆けつけたサポーターとともに久々の勝利の余韻に浸っていた。

一方で北九州の選手はサポーターのブーイングの中にあった。28試合連続で勝ちがない中でも勝利を信じて応援し続けているサポーターたちに、この日も勝点1さえ届けることはできなかった。ゴールを決めた関は「いつも応援してくれているので、勝てなくて申し訳ない」とうつむき、与那城監督も「一所懸命応援しているサポーターがたくさんいるので、何があっても頑張り続けなければいけない」と話した。
応援する側も、応援される側も今宵は互いに熱くなった。それはまだ「勝てる」「勝ちたい」という気持ちが萎えてはいないということでもあろう。まだ消えぬ灯を胸に、一歩ずつでも前に進んでほしい。

以上

2010.10.31 Reported by 上田真之介
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