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【J2:第32節 東京V vs 大分】プレビュー:ラストスパートへ!東京Vは、悲願達成のために、内容と結果を求めて走り続ける。3バックが完全にフィットしはじめた大分は、自信を胸に3連勝を狙う。(10.10.31)

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10月31日(日)J2 第32節 東京V vs 大分(16:00KICK OFF/味スタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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「せっかくのこのチャンスを、自分たちの手で放棄していいのか?」
前節の鳥栖戦から、川勝良一監督が最も強調してきた言葉だという。残り6試合、昇格圏内の3位・福岡と勝点差6の5位の現状。「ここまでやれたのは、お前たちの頑張りだ。でも、これで満足して5位や4位で終わらせていいのか?自分たち次第で、もっと上にいける」。
勝点差を6縮めるのは、決して容易なことではない。だが、決して不可能な数字でもない。すべて、自分たちの努力と実力で手繰り寄せた昇格チャンスだ。残り6試合、今一度決意新たに全力でチャレンジし、もう一成果挙げるしかない。

川勝監督の叱咤に、「絶対に現状で満足したくない」と、感化を受けているのは飯尾一慶である。
前節は、「ただ勝てた“だけ”。イージーミスが多かったし、運動量も少なかった。せっかく守備が頑張って抑えてくれているのに、攻撃が止まっちゃって、連続した良い形ができなかった」。その反省から、今節の最大の課題が攻撃にあることも、飯尾は重々承知だという。「中盤まで上手くつないでいても、前3分の1で大雑把になってしまうことが多い。相手も研究して、ブロックを組んで守ってくるから、ゴール前に人が多くて簡単に崩せなくてもしょうがない部分もあるけど、その中で僕たちの特長を出せるように」を、テーマに掲げた。

そこで、重要なのが「走ること」だと、GK土肥洋一は話す。「レベルは違うにしても、例えばバルサ(FCバルセロナ/スペイン1部)だって、とことん研究されているのに、それを上回る工夫と走力で勝つ。彼らが僕たち以上に走ってるんだから、僕たちだってまだまだ走らなければいけない」。また、飯尾は「『走る』ことが、僕たちのあきらめない気持ちを伝えるのに、一番わかりやすい伝え方だと思う」とも説く。90分間全員で最後まで走り続けることで、東京Vの残り試合に懸ける思いの強さを示したいところだ。

研究された中、単発ではなくいかに連続した動きで相手を崩すか、というのは攻撃面での大きな課題だが、これを前線だけの問題だとは、DF陣は誰一人として思っていない。「前の選手に、良い形を作りやすいボールを送ってあげられなかったのは、僕たちうしろの問題」だと、富澤清太郎は前節の途中でも土屋征夫とも話していたという。全員がしっかりと自分の問題として受け止められているだけに、今節こそは『得点』という確かな形でクリアしてくれることを期待したい。

今節は、不動の右サイドバック・福田健介が出場停止となる。恐らく、代わりには和田拓也の起用が予想されるが、昨季の序盤戦以来の右サイドバックだけに注目だ。
「左よりも、縦に仕掛けていく役割が増えると思う」高校2年生までFWだったという和田は、攻撃参加の意識が非常に高い。「つなぎを一番大事にして、チャンスがあればシュートを打つ、2列目からの飛び出しも狙いたい」。その和田の攻撃力を活かすためにも、柴崎晃誠の役割はいつも以上に重要だろう。慣れている福田ではないだけに、「晃誠がどこで受けるのか。パターン1つ1つをしっかりとやることが大事」だと、川勝監督も非常に重要視している。この試合の、大きな鍵を握りそうだ。

相手は大分だ。順位こそ14位だが、前々節では首位・柏を破り、前節も徳島に完封勝利と2連勝、直近4試合負けなしと、非常に勢いに乗っている。その要因としては、第28節から採用している3バックへの変更が大きいようだ。システム変更当初こそ、天皇杯3回戦(10月11日)で大宮に3失点を喫するなど、守備面の脆さも見られたが、一方の攻撃に関しては、「良くなった」(土岐田洸平)と、手応えを口にする選手が少なくなかった。そして、第30節で柏を無失点に抑えたことで、堅守も確立。徳島戦と2試合続けて攻撃力ある相手を零封したことで、自信はより一層深まっているだろう。

大分の勝利パターンとしては、まずは徹底した守りでチャンスを伺い、機がきたところでカウンターを仕掛け、1点奪って手堅く守りきる、と言えるが、決して防戦一方のチームというわけではない。特にここ2試合は、キム・ボギョンの復調が好材料で、彼のところからビッグチャンスが生まれている。また、河原和寿の積極的なシュート、さらには前節、前々節と先発からは遠ざかっているものの、東慶悟の攻撃力にも、東京V守備陣は要注意だ。

ただ、チャンスは作りつつも、第24節甲府戦以降は複数得点がない現状に、東は「精度を上げなければ」と課題を口にする。パスサッカーのイメージが先行する東京Vも、実は堅守が最大の特長である。お互い、簡単にはこじ開けられないだろうゴール前にそびえる厚い壁を、どうやって崩すのか。一番の見どころとなりそうだ。

以上

2010.10.30 Reported by 上岡真里江
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