本文へ移動

今日の試合速報

夏休みはJリーグに遊びに行こう! 全国で180,000名様ご招待!
夏休みはJリーグに遊びに行こう! 全国で180,000名様ご招待!

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第32節 栃木 vs 岡山】プレビュー:栃木と岡山の同級生対決は、メンタルゲームの色合いが濃い。U−21日本代表に合流する水沼も、試されるのはメンタルコントロール。(10.10.31)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
10月31日(日)J2 第32節 栃木 vs 岡山(13:00KICK OFF/栃木グチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
スカパー!生中継 Ch186 後00:50〜
試合速報一覧 | クラブサポーター対抗totoリーグ
J2シーズン表彰 投票受付中!!
★JリーグヤマザキナビスコカップFINALチケット発売中!
----------

第2クールに突入してからの11試合で栃木SCが残した成績は4勝4敗3分。試合内容は悪くないのに波に乗り切れず、勝点が伸びていない。一度も連勝をしていないことが、その一因に挙がる。J2参入“同級生”の17位・ファジアーノ岡山を「グリスタ」に迎える今節、栃木は第2クール初の連勝を狙う。
 
2-0で勝利した30節のギラヴァンツ北九州戦から、1節休みがあったことで岡山戦まで2週間の準備期間があった栃木。低調だった北九州戦の前半を「攻撃にプラスαやコミットメント(懸ける気持ち)が不足した」と松田浩監督は分析し、練習では攻撃力アップに力点が置かれた。
 
主に強化されたのは、出し手と受け手の関係性。両者に求められたのは、タイミング。出し手は質のいいボールを適切なタイミングで供給することを、受け手は良質な動き出しから状況に応じた場所へ最高のタイミングで飛び出すことを、繰り返し確認した。練習メニューに組み込まれた課題を消化する中で、DFライン、中盤、前線の選手のタイミングのズレは徐々に修正された。ボランチのパウリーニョのサイドチェンジから高木和正と水沼宏太の両ワイドMFが仕掛けるサイドアタック、大久保裕樹と余孝珍のセンターバックコンビのフィードから船山貴之やリカルド・ロボが瞬時に相手の背後を取る動きは、よりオートマチックになってきた。精度と質が向上したことで連動性が生まれ、ゴールをこじ開ける確率も高まったと見ていいだろう。
 
「0-0だと下位のチームは気持ちが切れずに続き、上位のチームは焦り始める。前半をしっかりと戦い、勝ち切りたい」
松田監督は岡山戦を含め、残り7試合で対戦する順位が下のチームに対して、「前半から差を付けて勝ち切る」ことをテーマに掲げた。優位に試合を進めるには先制点が必要不可欠。そのために、じっくりと時間をかけて攻撃の仕込み作業を行ったのが北九州戦後。2週間の練習の成果が試されると同時に、前節苦戦を強いられた要因である、気の緩みがまたしても出ないか。強豪と対戦する時と変わらぬアラートな状態で戦えるのか。栃木にとって岡山戦も北九州戦同様に、「相手ではなく自分達に勝てるかどうか」(松田監督)メンタルゲームの色合いが濃くなるはずだ。
 
岡山もメンタルコントロールがポイントになるだろう。前節はFC岐阜を相手に影山雅永監督が志向する、攻守にアグレッシブなスタイルが見事にはまった。ただし、前半45分限定だったことは、付け加えておかなければいけない。前半に2-0と望外のリードを奪ったことが、精神的な不安定さを生んだ。後半は岐阜に付け入る隙を与え、最終盤に振り出しに戻されてしまった。天皇杯2回戦のアビスパ福岡戦に引き続き、2-0から勝ち切れなかった轍を何度も踏むわけにはいかない。リードしても慌てず、失点してもパニックに陥らないメンタルタフネスは、失敗という経験を重ねたことで養われているはずだ。スピードに溢れる岸田裕樹と白谷建人の2トップを、小林優希と川原周剛のテクニシャン、そして若きコンダクター・千明聖典が生かし切り、団結力と連動性という武器を前面に押し出すことで、3試合ぶりの勝利を狙う。
 
岡山戦後、一時的にチームから離れ、広州アジア大会に出場するU―21日本代表に合流する水沼。4日と短期間ながら代表合宿で得た刺激は大きく、持ち帰ってきた代表としてのプライドはプラスに働いている。オフなしでもコンディションは良好で、紅白戦では1ゴール1アシストと全得点に絡み、攻撃陣をけん引する風格も漂い始めた。岡山戦で結果を残し、勝点3を置き土産に気持ち良く中国に旅立ちたいはずだし、ファン・サポーターも最高の形で送り出したいと願っているはずだ。しかし、本人は普段と変わらぬ姿勢を強調する。
「代表だから拙いプレーはできないと意識すると良くない。いつでも平常心でプレーできるように心掛け、いつも通りゴールに絡むプレーを出せればいい」。指揮官も「代表に行くことで特別なプレーができればいいが、意識すると空回りする。いつもと同じように目の前のプレーに集中すること」を望む。どれだけ自分をコントロールできるか。メンタルタフネスが試される。再三、口にした「いつも通り」が貫ければ、結果は自ずと付いてくるに違いない。

以上

2010.10.30 Reported by 大塚秀毅
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/07/22(月) 10:00 【週末のゴールをイッキ見!】明治安田Jリーグ全ゴールまとめ【0720-0721】