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【J1:第27節 C大阪 vs 仙台】レポート:内容はC大阪圧倒も、結果はスコアレスドロー。C大阪には痛恨の、仙台には貴重な「勝点1」。(10.10.24)

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10月23日(土) 2010 J1リーグ戦 第27節
C大阪 0 - 0 仙台 (17:04/金鳥スタ/9,441人)
スカパー!再放送 Ch183 10/25(月)後05:00〜
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J2時代から続くライバル対決、C大阪と仙台の一戦は、結論から言えばスコアレスドローに終わり、ともに勝点1を分け合う形となった。だがしかし、両者の試合後のコメントや表情は、実に対照的なものだった。チーム最多の5本のシュートを打ったC大阪MF家長昭博が開口一番「残念です」と悔しさをにじませるなど、実に24本のシュートも放ちながら無得点に終わったC大阪の面々は、一様に硬い表情を崩すことはなかった。逆に、守勢を強いられ、足がつる選手も続出しながら、最後まで守り切った仙台は、「ずっと劣勢だったなかで、よく勝点1を取れた」(林卓人)と、ホッとした様子でスタジアムを後にしていた。

試合を端的に表せば、C大阪のレヴィークルピ監督が言うように、「一方のチームは攻め、一方のチームは守った」という、至ってシンプルなもの。攻め続けたのはC大阪、守りに徹していたのは仙台だった。開始から20分頃までには仙台もシュートを3本打つなど攻めたが、主導権を持つC大阪が次々と絶好機を作る。しかし、26分のCKからの高橋大輔のヘッドはGK正面をつき、27分のマルチネスのミドルはGK林を強襲も詰め切れず。28分の乾のミドルはポスト直撃。33分の高橋の強シュートは枠を越え、43分の家長のミドルは林のファインセーブにあって弾かれる。前半最大のチャンスは、そのすぐあとのCK。丸橋のボールに家長がドンピシャでヘッドも、叩きつけたボールは無情にもクロスバーを越えてしまう。

「ボールをつなげて自分たちのサッカーを続けていくこと」(C大阪、レヴィークルピ監督)、「相手の攻撃はうまくしのげている。このまま続けていこう」(仙台、手倉森誠監督)と、継続性を重視して後半に入った両者だが、攻勢をさらに強めたのはC大阪。47分にはCKからのサインプレーで乾がシュートも枠外。58分には家長にまたも決定機は訪れるも、ゴール目前でのシュートはGK真正面。61分のアドリアーノの突破からシュート性クロスに乾が飛び込むも、GK林にブロックされる。64分には三度、家長がゴールへと迫るシーンもあったが、打ち切れない。それでも、C大阪の得点は時間の問題かと思われた。

そこで修正を図ってきたのは仙台。C大阪守備陣の前に、まったくシュートも打たせてもらえないなか、71分、FW赤嶺真吾に代えて、MF千葉直樹を投入。手倉森監督は、「これは0-0だろうなという感じで、最終ラインでミスしたほうが負けるというような、本当に我慢比べのようなゲームを覚悟し、3ボランチにした」と、引き分けも想定した、勝点を確保する戦いに舵を切る。

それに対してC大阪は、79分、乾に代えて小松塁をピッチに送り込むが、ベンチが動いたのはその一度きり。それでも、C大阪がゴール前に迫るシーンは続き、アマラウが83分にはCKからオーバーヘッドで、その2分後にも右足でループシュートを狙うが、ボールはわずかにゴールマウスの外。90分には小松にもゴールチャンスが巡ってきたが、シュートはこの日絶好調のGK林の正面。ロスタイムのラストプレーでは絶好の位置でFKを得たが、アマラウの強烈なシュートは、無情にもクロスバー直撃。その直後にタイムアップのホイッスルが響いた。

試合終了直後、仙台サポーターの一角を除いて、金鳥スタ全体が静まり返った。圧倒しながらゴールなしのC大阪にとって、勝点1を得たよりも、勝点2を失ったという意識が大きく、これで首位・名古屋の背中も、さらに遠のいてしまう、手痛すぎるドローだった。試合後、「選手たちのパフォーマンスには大変満足も、結果が出なかったことには大変悔しいというのが、今の正直な思い」と感想を述べたレヴィークルピ監督は、「我々は今、正しい道を歩んでいると思うので、これを貫いて、続けていくことが大事」と、方向性を変えずに、タイトルへの道を最後まであきらめないことを誓っていた。

一方、「同じ昇格組のライバルとしても絶対に負けたくはない相手だった。今季はホーム、アウェイともに2引き分けということで、ライバルとして勝敗を分けたということは、これを自信にして、次につなげていきたい」と、宿敵相手の引き分けに満足の表情を浮かべた試合後の手倉森監督。この策士を含め、選手、スタッフのC大阪に対する対抗心が、最後の最後まで失点ゼロで切り抜けた要因となったのは間違いない。仙台にとっては、J1残留に向けて、大きな勝点1を積み上げた試合となった。

以上

2010.10.24 Reported by 前田敏勝
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